量販店で起きた「説明なき個人情報撮影」──実体験から考えるデジタル時代の消費者リスク

 先日カミサンと大喧嘩をしてしまった。

 私はこちらへ来てはじめて、LINEに暴言とも思える置手紙をし、スマホも持たずに街へ出た。

 ふらふらとヨドバシカメラ内に入り、ぼうっと眺めたのはWi-fiの料金表。

 「安くなりますよ」

 すかさず店員が声をかけてくる。普段なら無視する所だが、私もいい加減携帯代とWi-fi代が高いと思っていたのと、どの位安くなるのかと興味があったのと、ケンカをしてしまってもやもやしていたことも重なり、珍しく話を聞いてみることにした。

 店員さんはとても親切な方で、スマホ2台と家のWi-fiで、今より5000円程度安くなると説明してくれた。

 私のスマホは古いので、SIM交換をすると不具合が出る可能性を否定できないので、同じようなスペックの1円スマホにしてくれるのだという。

 さらには、契約をするとヨドバシカメラで数万円の買い物ができるらしい。

 ケンカをする前から、もうdocomo呪縛はいいよね、と、カミサンとも話していた。

 ということで、ほぼ契約すると思いますので、後日来ますね、と言って、その日は店を後にした。

 そして数日後、再び店に行ってみた。以前話をしてくれた係の方もいて、話をすると、Wi-fiだけでもはじめに手続きしてもらえると、その後が楽ですよ、というので、そうすることにした。

 この方はワイモバイルの方で、実際の手続きをカウンターでする際、量販店のカウンターの方に引き継がれた。

 この量販店の方、私に対してあまり説明をしてくれない。差し出したクレジットカードとマイナンバーカードを、何に使うでもなく、私に断りもなく写真を撮影し、淡々と手続きをする。

 これにチェックをして、サインをして下さい、と言われたものがあったが、チェック項目の中の、どれ一つ説明を受けていない、と言っても過言ではない状況で、チェックとサインをし、それがプリントアウトされて、私に渡される。

 何だか変だとは思ったが、家に帰って考えてみるとやっぱりおかしいので、量販店のお客様相談窓口に連絡をして、状況を説明し、事実確認と再発防止と折り返しの連絡をお願いした。次の日は消費生活センターに報告した。

 2営業日後に量販店の責任者から謝罪の連絡があった。

 私は自分の名前も明かして、丁寧に起きた現実をお話した。

 このような事をするのは、こちらだって嫌だし、かなりのエネルギーを使うし、ストレスも感じる。

 でも、私は今消費生活アドバイザーの試験勉強をしており、このような対応はいけないということを勉強している。

 クレジットカードや、マイナンバーカードの写真を、本人に何も断らずに撮影する、何に使うのかも告げずに撮影するなんて、やっぱりおかしい。暗号化されているのなら、それの説明も必要だろう。クレジットカードの写真を撮るなんて、デジタルトランスフォーメーション、DXの手続きではあたりまえになっているのかもしれないが、こんな風に運用を間違えてしまうなら、本末転倒だと思う。

 こんな風に書くのも嫌だし、ストレスだけれど、これは悪用されれば犯罪に繋がってしまう。

 デジタル化はいいけれど、きちんと透明性を確保し、説明責任を果たし、情報の非対称性を解消した上で、手続きをしてほしいと思った。

 まさか勉強していることが、こんな風にして現実に起こるとは、夢にも思っていなかった。

 私が渡して断りもなく撮影されてしまったクレジットカードのデータはどうなっているのだろう。

 要改善だと思う。