屋久島は雨の島だった。いつも雨が降っていたように思う。
その雨は南国的で、突然降ってきたり、晴れと雨の境目が道路でわかるような、走るような降り方をしたりで、仕方ないとはいえ大変だった。一つの目安ではないけれど、雨粒がアスファルトから跳ね返るような感じの強い雨だった。
私は屋久島でアメリカの乾燥地帯テキサスで製作されているキャンピングトレーラー、カシータの中に住んでいた訳だけれど、もちろん強烈な雨漏りに見舞われた。
コーキングをしたり、買い求めたディーラーに相談したりしてみたけれど、雨が降ると床がびしょ濡れになって困ったのを覚えている。
その後、カシータはそのままに、宮城県に引っ越した。
宮城県に引っ越してからは雨に困ることもなく、普通に暮らしていた。
とびうお漁師の時の衣装、カッパを持って来たけれど、活躍するのはタンクローリー運転手時代に遭遇した、山の中の猛烈な吹雪の時位だった。
ところが最近、温暖化なのか雨の様子が変わってきて、ここでも結構なレベルの雨が降るようになってきた。
昨日から降り続いている雨で、我が家の二階は雨漏りが大変だった。しかし考えようによっては、大雨が降っていると雨が漏れてくる箇所がわかり特定できるので、修理は行いやすいとも言えるだろうか。そもそも雨漏りを素人が修理する事自体が大変なことなのだけれども。
愛車ランクルヨンマルも然り。こちらも今回は雨漏りの箇所が特定できていたので、「じょうご」と雨樋の余りとバケツで受けていたのだが、昨日も今日もバケツ一杯、雨が溜まっていた。
また、職場でも雨漏りの修理をしている。これはなかなか難しくて解決は難航している。あまり詳しく書けないのがもどかしい。こちらはコンクリートの梁から水が漏れているという難解な状況。
屋久島はほんとうにいい所ですが、雨が多いのがたまにきずなんです、と、かつて一緒に仕事をした地元の若者が言っていた。私もこの雨を楽しむことができれば良かったのだけれど、何せアメリカの乾燥地帯テキサスで作られ、雨対策が乏しい海外製のキャンピングトレーラーでは、この雨には太刀打ちできなかった。
宮城県は雨が少なく過ごしやすいと思っていたけれど、昨今はそうでもなくなってきた。この前の雨も総雨量で150mmとか降ったようだと天気予報が言っていた。
こちらの生活やインフラは、雨が降り続いても大丈夫なようにはできていないような気がする。あっちこっちがすぐに冠水するし、堤防も脆弱な感じがする。
こんな事を書いていたからなのか、これから台風が二つ、日本に向けてやって来るようだ。土曜日は親の介護を兼ねて新幹線で東京に行く予定なのだが、帰りにちょうど台風と重なってしまうかもしれない。
台風もいろいろと経験してきた。屋久島時代は雨風が打ち付けるキャンピングトレーラーの中でパソコンをいじったりするのが面白かったが、漁師の仕事は長期休暇になってしまうことから、経済的な面での不安と隣り合わせだった。
こう考えてみると、今は人生の中で、やっと、というか、ようやく訪れた、安定した時期なのかもしれない。
ただでさえ地震が多いこの地域、線状降水帯などの更なる種類の災害がやってこないことを祈るばかりである。





