トラックの不調解消!グリスアップの重要性を再確認

 トラックの調子が悪い。

 止まってブレーキを踏んで離すと、ガツンと音がする。

 トレーラーなので、連結部分なのだろうかと思っていたが、それも違う感じ。

 さて、何が悪いんだろう?

 冷静になって音を聞いてみると、音が聞こえてくるのはタイヤの近辺。

 ああそうか、わかった、グリス切れだ、とひらめいた。

 普通の会社なら、トラックは三ヶ月毎に点検をして、その際にグリスアップをしてもらえる。

 しかし今私が所属している会社は、どういう訳だか三ヶ月点検がなく、年に一度の車検しか、下廻りをプロに見てもらう機会がない。

 私はかつてダンプカーに乗っていたが、その際はかなり気を遣ってグリスアップをしていた。足回り、プロペラシャフト、トラニオンなど、壊れてはいけないと執拗にグリスアップをしていた。特にトラニオン(後輪の間の板バネのところ)には毎日していたと思う。

 しかし今のトレーラーのヘッドになってからは、このダンプ運転手時代に覚えたグリスアップをちょっと忘れかけていた。かつての三菱のふそうのトラックならオートグリスが付いていたけれど、今のいすゞのヘッドには、その機構がない、なんていうのは言い訳で。

 ということでその日の夜、疲れたけれどピットには誰もいなかったので、グリスアップを行った。足回り関係と、プロペラシャフトもちょうどいい角度だったので全て行った。それと忘れてはいけないのがクラッチ、トランスミッション関係。三カ所あるのだけれど、ここにもグリスを注入した。

 翌日乗ってみると、音は殆どしなくなっていた。少し調子の悪かったギア、具体的には発進の二速とバックに入りずらいという症状が、劇的に改善された。

 やはりトラックには、かなりマメにグリスアップをしてあげなければいけないな、と、つくづく思った。

 調子の良くなったトラックは、やはり運転していて気持ちがいい。

 幸いにも我が社には、下廻りを整備することのできるピットがある。

 これからはこまめにグリスアップをしてあげようと思う。