今、お伺いしている会社には、実際に実務をされている方々に加え、結構な数の社員がいらっしゃる。
実際に数えてみたことなどないけれど、全て数えると、15人くらいはいらっしゃると思う。
みなさまが何をされているのか、実際に見ることはできないし、庸車の運転手の身分で、そんな事考えることなど、普通はない。
私の所属する会社などは、社長がいて、配車係がいて、その下が運転手である。配車係も少し前に社長がお給料を積んで募集したので、今は何とか足りているものの、以前は一人だった時期もあった。
会社は典型的な中小の運送業。運送屋はこんな感じの会社が多いと思う。
冒頭に書いた、結構な数いらっしゃる社員の方々、耳に入ってくる情報を整理すると天下りらしい。運送業ではこんなこと考えたこともなかったけれど、実際問題そこにいるのだから、ちょっと驚いた。
今、お伺いしている現場というのは、かつては国が所有しており、その後民営化された、組合の強かった某組織。
若い頃の給料は安かったのだろうが、こういう所で差が出るのだなと思った。
汚い話をするなら、給料は一日300キロ以上をトレーラーで走る私よりも高いだろう。退職金もまずは普通に退職した時に支払われ、再就職して、そこを退職する時にまた支払われるのだろう。
何を隠そう、少し前まで一緒に住んでいて、今は施設に入っている義父がそうだった。彼は〇〇官を退職し、3000万円以上の退職金をもらい、その後交〇〇〇協会に天下りし、そこでは手続きにやってくる人たちの交通整理をするだけで、月に25万程度の給料をもらい、そこを退職する際に再び退職金をもらい、という現実を目の当たりにした。
一緒に住んでいた私たち夫婦には何の恩恵もなかったので、何とも思わなかったし、このような内容も、彼が親類に電話で話している内容から判明したものである。
なんだ、実際にそうなりたかったのか? と言われそうだが、私はこのような処遇は性に合わない。
そういうのが嫌だから30歳でサラリーマンを辞めた訳だし、今もこうやって苦しい生活が続いているけれど、これは自分が蒔いた種なので仕方がないと諦めているし、何かやれば何とかなりそうな気もしているし、法外とも言われかねない賃金で窓際を過ごすよりも、悩みを抱えながら何とか生きていく方がスリリングで楽しいし、性に合っている。
ということで、がんばらなきゃ、なのである。