化膿している、真っ赤な粉瘤をメスで処置してもらったのは、先週の金曜日の事だった。

 切開後の傷跡は自分の肉が丸見えになっており、縫合もされていない事や、毎日毎日かなりの量の膿が出てくることに驚いていたが、何日もするとだんだんと慣れてきた。

 当初はろくに見ることもできなかった傷口も、これもまた驚きなのだが、自己治癒力というのか、自分で塞ごうというような感じの状態になっている。昨日あたりからは痛みも殆どなくなり、シャワーや風呂にも入れるようになった。

 このように縫合しない理由というのは、膿を出すためである。排膿切開とも言われ、何日かこのような状態にして、膿を完全に出さなければ、再発する事もあるのだというから、きちんとしなければならない。膿は減っては来たものの、今朝もまだガーゼにべっとりと付いていたので、もう少しこのまま様子を見ていいのだと思う。

 月曜日に医者から患部に塗るようにと処方されたワセリンも、当初は患部の痛みもあったし、患部を触るのも怖かったしで、なかなか難しいなと思っていたのだが、今では鏡を見ながら何とか塗ることができるようになった。ちなみにカミサンは、傷口に指を突っ込んでこのワセリンを塗るのは、さすがにできないようなので、私が自分で毎朝鏡を見ながら処置している。

 切開後数日、傷口はとても痛く、見た目もグロテスクだったが、人間の自己治癒力とはすごいもので、傷口は自らその口を閉じようとしているようで、傷口の端がせり出して来て固くなってきた感じがする。

 ガーゼの取り替えも、カミサンがダイソーで安価ないいものを見つけてきてくれたので、これもまた、だんだんと慣れてきた。

 医者から聞いたのではなく、ネットの情報だけれど、最終的にはこの傷口が閉じて、1-2ヶ月程度でコリコリの状態になるので、その時点でもう一度麻酔をして切開し、中にあるの袋のような物を取り出すのだそうだ。

 一連の治療の状況を見てみるに、一番酷い状況は脱したように思っている。

 あとは焦らず、時間の経過と共に、医者の言うとおりにすればいい。次回の切開はこんなには痛くはないはずだ。

 たかが背中の「おでき」だが、化膿してしまい、このような最悪の状況になってしまった。私は仕事をしながら、何とか休みを使ったりしてここまで通うことができたけれど、普通に仕事をしている人はかなり大変な思いをすると思う。

 また、粉瘤と検索すると、いろいろな情報が出てくる。検索エンジンのランキングの仕様上、その殆どは医者のホームページのもので、実際に体験した者の話などは検索上位には表示されない。

 とにかく粉瘤と思われる「おでき」ができてしまったら、早く医者に行くこと、化膿させてしまうとこんなに大変なことになるということを、何とか伝えることができればいいなと思いながら、毎日これを書いている。

 グーグルさん、検索上位への表示をどうかよろしくお願いします。

 化膿してしまった粉瘤の治療の体験談は、粉瘤に苦しむ読者のために、少しはなるかと思います。