給料日の不安

 朝いつもの3時に起き、無意識のうちにスマホを手に取る。

 銀行のアプリを確認すると、給料が振り込まれている。

 普通の人なら当たり前の状況なのだろうけれど、未だに信じられないというか、これは本当なのかとか、いつまで続くのかとか、もしかするとこの先、もらえなくなってしまうんじゃないかとか、ネガティブな事を考えてしまう。

 前にも書いたかもしれないが、ここへ来る前の会社は今までに経験したことのない体制だった。

 給料日の朝いちばんでも、銀行のシステムに読ませてはいないようで、給料は振り込まれていない。給与担当の事務の女性が銀行に行って、おそらく窓口からの指令で給与を振り込みしているような感じだった。振り込みは早くて午前中、遅いと午後の2時とかになることもあった。

 必然的に、給料日の引き落としは間に合わない。そしてもう一つ、給料日が土曜日の場合、通常なら金曜日など、前倒しの振り込みになるのが普通だと思っていたが、この会社は、休みの後の振り込みだった。このケースだと、月曜日に振り込まれるのだ。これもカルチャーショックのレベルだったが、10年以上も勤めていると、これが普通になってしまっていた。慣れとは恐ろしい。

 私はギリギリの生活だったので、あまり感じてはいなかったが、今のこの勤務先のようにきちんとした所の場合、それなりに控除が多く、必然的に手取りは少なくなってしまう。私の場合もなんとまあ、総支給の5分の1程度が控除されている。保険、年金、税金、その他諸々が引かれてしまう。

 自営で苦しみながら、何とか工夫して保険や年金を納め続けてきた(時には免除の申請をしたりした)のが懐かしい。一方で、きちんと働いたのにこんなにも控除されてしまう今の状況は、仕方がないとはいえ、やはり辛いものがある。いやもとい、私のこれは皆さんがこうして働いて納めていただいたものが原資なのだから、その事を忘れてはならない、忘れるなよ、というのが筋だろう。何を文句言っているんだか。

 このような状況は安定しているとも言えるのだろうけれど、私はいつどうなってしまうのかが怖くて、未だにしっくりと来ない。6月にボーナスが出て、12月にももらえて、その次の年度も解雇されることなく勤務する事ができたとするなら、少しは安心できるような気もする。

 とにかく、いつまでも貧乏性なのである。