さまざまな副業がある。
さまざまな人が、さまざまな甘い言葉で誘ってくる。
その勧誘の仕組みは、巧妙に設計されている。
例えば、私たちが辛いラーメンを食べると汗が出てくる、という身体の反応を考えてみてほしい。
これは決して拒むことのできない、私たち人間の身体の反応。
この反応と同じで、副業への誘いの文章は、読むと手に入れたくなってしまう、行動を起こしたくなってしまうという風に、言葉が設計されている。
私は仕事で、この言葉を書いていた。
百万単位のお金を注ぎ込んで、紡ぐ言葉を勉強した。
プロになって少しした頃、東日本大震災が発生。
私の家は半壊の判定を受け、日本中、世界中、沢山の方からご支援をいただいた。
胡散臭さを隠しきれない、この仕事はやめることにした。
あれから十数年、懲りることなくアフィリエイトやブログ、マーケティングやライティングを勉強し、いろいろとやって来たけれど、今ひとつ成果には繋がっていない。
それこそ、高いお金を払って、さまざまな講座にも参加してきたけれど、結果を得ることができる人は、ほんの一握り。
忙しかったり
毎日作業ができなかったり
家庭の事情があったり
時間があっても作業しなかったり
結局、マニュアルに書いてあるような景色を見ることはできずに終わる。
そんな私が今は、TikTokの動画をバズらせましょう、という勉強をしている。
読んでいただいているこちらはサブ垢で、メインでは、「こころ」系の動画を作り、バズりを狙っている。
フォロワーが1万人を超えると、収益化ができる。
「回る動画を作っていれば、いずれバズる時が来る」
このように教えられている。
正直、これも怪しいかなと思いかけている。
結局、私は副業向きではないのかな、と思う。
こうして、自分が思うままにテキストを書き、それを発信するのが合っているのだ。
でも、それでは、稼げない。
私はやはり、9割の中の「稼げない人」なのである。