私はどうしても、自動車ディーラーが好きになれない。
元々勤めていたということもあるし、元の職場、やっていたことと、こちらの職場を比べてしまったりするからだと思う。
その昔、定休日なんてものはなかった。
車が売れればセールスマンは忙しく、何週間も働きづめということは売れているセールスマンにはよくあった。私はあまりなかった。
当時の上司などは数ヶ月休まず、係長に問いただされたときには「仕事が趣味だから」なんて言っていた。上司とはこんなもんなんだな、と思った。
整備にしてもそうだ。
その昔、工場なんてめちゃくちゃだった。
朝になればお客さんやセールスマンが集中して車だらけ。車を整理しているだけで半日終わっちゃいますよ、なんて、整備の若者がぼやいていたこともあった。
一番大変なのがサービスのフロントさん。事故の見積もりなんていうと、部品の品番を調べて記入し、その上工賃も計算する。これは全て手書き。あっちからもこっちからもじゃんじゃん電話がかかってきて、昼間は何も出来ない。この人はいつ帰っているんだろうとタイムカードを見たら、出勤は6時半、帰りは23時半、とかになっていて、こりゃ大変な仕事だな、なんて思ったこともある。
そして今。
私が組合のオルグで分会長に訴えていた定休日は定着し、サービスフロントは予約制になり、働いている側の環境は格段に向上している。
サービスの見積もりは機械化が進み、大型車においては、事故見積もりの3%を頂戴する取り決めになりました、なんて事も聞いている。
一方で、平日休みの会社のペースで進められるなら、車庫証明が遅れる、納車が遅くなる、などの状況も発生しているはず。平日はディーラーが休み、土日は警察が休みとなれば、実質週の半分程度しか役所に行くことが出来ない。
サービスの納車然り。お客さんを制御するのは今の時代のやり方のようだが、個客第一主義からはかけ離れる。経済成長時のめちゃくちゃを知っている者にとって、これはどうなのかなとも思う。
そしてここからが本題。
私は先日、シエンタを検討しようと思って、作戦を考えていた。
このようにディーラーが嫌いなので、サブディーラーと呼ばれる、業者販売、モーター屋さんで聞いてみようと考えた。値引きは少ないかもしれないけれど、銀行よりも安い低金利のローンが組めるようなのだ。
ネットで調べて、先日、このお店に行って来た。
年の頃、私よりも少し下の感じ、聞き上手な営業の女性と電話でやり取りをし、これまた予約を取って、事務所へ向かう。
電話をしたのが日曜日。月曜日火曜日が連休とのことで、水曜日に行ってきた。こんな所でも時代を感じる。
そこで聞いた彼女の言葉に驚愕した。
シエンタは今、買えないとのこと。
ディーラーからストップがかかっていて、注文を受けることができないらしい。繁忙期であるにも関わらず。
価格改定、小規模な改良、もしくはマイナーチェンジ、様々な要因があるらしいが、人気車種にはよくあることなのだそう。
かつてのアクアでは、この後30万円も価格が上昇して再登場した、なんて事例もあったんですよ、とも教えてもらった。メーカーもディーラーも、殿様商売なのである。
フルローンで、7年とか10年とかにすれば、何とか買うことはできそうなことはわかった。これだけでもよかった。また、この営業担当の女性が「新規で来ていただけたので、嬉しいです。その時になったら頑張りますので、よろしくお願いします」と言ってくれた。このような言葉をしばらく聞いていなかったので、この人から買ってあげたいなと思って帰ってきた。
おそらく今の車は車検を取ることになると思うので、こちらにお願いしようかなと思っている。
それにしても、自動車販売の現実を知って、驚いた。
原油高が加味されて、かつてのアクアのような値上げにならないことを願うばかりである。




