夕暮れのランドクルーザー整備風景

 毎日自家用車で通勤している。

 片側2車線の県道が多いのだが、走っていると後ろにぴったりと張り付かれる事が多い。

 今日も3台位そうして私の車を追い越して行った車があったし、ひどい時には片道9キロ程度の通勤の道中で十台以上の車に張り付かれ、追い越されることがある。

 二車線で朝の道なので何とかなっているけれど、慣れたとは言えあまりいい感じではない。

 地方都市の道は往々にしてこのような事が起こっていると思う。同じような規模の都市、名古屋や広島などでも、運転マナーはいろいろ問題があると聞いたことがある。

 私の車は旧い。構造上走ると路面の段差を綺麗に拾う。その振動が車体に伝わり、以前は錆が上から落ちてきたりもした。今は錆の落下は落ち着いているが、あまり早いスピードで走ると車にダメージを与えてしまう。

 それで、何キロで走っているのかと言えば、60キロ、制限速度である。遅くはないと思う。でも流れは速い。おそらく70キロ程度で走らないと流れにはついていけない。私と私の車はそれができない。

 二車線の道はいいのだが、30キロの一本道になるとやっかいだ。

 後ろに張り付かれるのが嫌なので、最近ではミラーを見ないで走っている。

 トレーラーに乗っていた時も今くらいのスピードか、今よりも遅かったように記憶しているが、構造上トラックの出だしが遅いのは皆わかっているのか、煽られる感じはこれほどではなかったように思う。

 それともう一つ、私の車はアクセルを強く踏むと構造上どうしても煙が出てしまう。この対策として、私はエアクリーナーを掃除したり、燃料フィルターを取り替えたり、オイルとエレメントの交換をマメにしたり、黒煙防止のケミカルを燃料に添加したりして、その上でアクセルを踏むのを極限まで控えている。アクセルを踏むときには煙の出具合を左サイドのミラーでいちいち確認するのが癖になっている。

 こんな風に、そんなに踏むと壊れるよ、というようなスピードで、今日も沢山の車達が私のことを追い抜いて行く。

 私が歳を取ったのだろうか。

 そういえば、この車を買ってから、今回の車検で40年になる。

 まあ、そうなのだろう。

 これもまた、自然の摂理なのだ。

 同じ車に40年。

 普通の車は年とともに価値が下がって行くが、この車は年数が経過するのに比例して価値が上がっていく。

 私らしくていいじゃないか。

 抜かれてナンボ、これからも気にせずに行こう。