Google広告ブロックアプリがもたらす影響と私たちサイト運営者の未来

 カミサンがどこかで何だかのポイントをもらったので、今人気のアプリをインストールしたと教えてくれた。

 聞けば、グーグルの広告をブロックするアプリだそう。ネット上に見受けられるグーグルの広告を消すことができるアプリで、買い切りで月額課金でもなく、口コミもとてもいいんだよ、と教えてくれた。

 「ほらね」

 と、見せてくれたスマホのサイトには、ここには広告が表示されますよという意味の「広告」の文字だけがあり、その下の肝心な広告が表示されていない。

 カミサンには、あまり詳しく私のパソコンの仕事を説明してはいないのだが、グーグルの広告収入は、今ではそれほどではないけれど、かつては月に2万円以上の収入があったこともあるし、実はこれから密かに目指していたのが、このグーグルの広告収入のアップでもある。

 ちょっと戸惑ったのだが、そうだね、と、返事をしておいた。

 私たちサイトの作成者は、ただ単に、何の目的もなくサイトを公開しているのではない。サイトの運営にはサーバ代、ドメイン代、などの運営費用がかかるし、コンテンツの制作もそれなりに時間や手間がかかる。

 それなりの対価を得るべく、取り組んでいるなずなのだ。

 しかし、アプリをインストールする、されてしまうことで、提供側からブロックされてしまうとなれば、これは切実な問題となる。

 アクセスはあるものの、広告収入がなければ、モチベーションも低下し、サイトの質も落ちていく。そもそもサイトなんか作ろうと思わなくなる。グーグルも考えるようになってしまうだろう。

 gmailや検索エンジンが無料で提供されているのも、この広告があるからこそ。

 これがブロックされてしまうなら、問題になるだろう。
 
 だけど今、こうしてアプリがリリースされ、身近にいるカミサンがインストールし、広告がブロックされている現実がある。

 果たしてこれはどうなんだろうと思った。

「アプリの広告もブロックできたみたいなんだけど、それは何だかの理由で、今はできなくなっているみたい」

 とも言っていた。

 私たちサイト運営者も、アプリの開発者も同じ理由で仕事をしているはずだ。

 アプリなんかは、サイト作成よりもより、時間とお金がかかっている。それを回収するのがgoogleの広告なのだ。

 例えばテレビや新聞の広告などであるなら、私たち素人が打てるはずはないのだが、このgoogleの広告は、制限はあれど、誰にでも作成する資格が与えられ、活用することができる。広告という大きな門戸が、このgoogleによって開かれたと言っても過言ではない。
 
 私はこの点において、googleに感謝している。

 さて、このアプリ、果たしてどうなってしまうのだろう?

 google広告がなくなってしまうというような、最悪のシナリオにならなければいいのだけれど。

 これからは検索の世界に生成AIなども台頭してくるかもしれないけれど、精度はまだまだgoogleには叶わないはずだ。

 神と言われ続けるgoogleを信じて、これからもインターネットでの活動を続けていこうと思っている。