愛車のランクルヨンマル、今回は調子よく、どこも修理することなく車検を迎えることができると喜んでいたのだが、甘かった。

 一昨日夜、運転席側のドアノブが壊れ、ドアの開閉が不能になってしまった。

 故障は突然やってくる。

 何とかこのまま持ち堪えることはできないかといろいろ試してみたが、これはかなりきつい。

 ドアを閉めてしまうとカギの状態がどうであろうと開かなくなり、助手席側からしか乗り降りができなくなる。

 我が家の車庫は左側と後ろが塀ギリギリなので、間違えてドアを閉めてしまうと、どこからも車の中へ入ることができなくなってしまうのだ。これはいけない。

 一瞬のパニック状態を過ぎ、我に返って落ち着いてよくよく観察して見てみると、内側からドアを開ける操作をすると開くようだ。ということで、運転席側のガラス窓を上から20センチ位開けておき、そこから手を突っ込んでドアの開閉操作をしてやると開くことがわかった。

 車の中に入れなくなってしまうのは最悪の事態なので、故障一日目の夜は窓ガラスを開けたまま車庫に納めて、一晩を過ごしてもらった。いつも読んでいただけている方はお分かりだと思うけれど、我が家は私道の袋小路の突き当たりにあるので、殆ど人など来ず、この点は助かる。

 早速部品を見てみると、トヨタの純正部品の何と新品が出るようで一安心した。消費税別4,800円で納期が10月上旬。メルカリやヤフオクにはさすがになく、楽天に送料別、6,980円位であったが、純正かどうかは見なかった。やはり旧車の部品は高いけれど仕方がない。

 得意のeBayにはアジアをはじめ、オセアニア、欧米、と、世界各国からゴロゴロと出品があったのだけれど、これらはほぼ全てがアフターマーケットの部品で、平均すると部品代が$18から、送料が$20から$25位のようだ。在庫は豊富にあるものの、それなりに価格がするのと、注文しても到着までに最低でも半月はかかってしまうので、どうしようかと悩んだ。

 このドアノブは樹脂で出来ており、今までも運転席側を二回、助手席側は一回、取り換えている。前回はeBayで、確かインドネシア辺りの安い汎用部品を取り寄せて取り付けたのだが、今回はちょっと取り換える間隔が短いような感じがするので、価格が張っても日本製のトヨタ純正にしようと思った。

 翌日の朝、トヨタモビリティーパーツさん(旧共販)に品番で在庫を確認したところ、私がネット(MonotaRO)で見た通り、「納期がかかってしまいますが、注文は可能ですよ」とのことだった。価格はやはり4,800円プラス消費税だったが、こんな40年以上前の車の純正新品部品が出るなんて、価格には変えられない価値だよな、と、無理やり納得した。

 こちらトヨタモビリティーパーツさんは、来月から一般客の受付時間が短縮されるそうで、夕方は16:30までに変更になるとホームページに告知があった。仕事が早く終われば何とか間に合わないこともないし、土曜日は営業されているので、まあ何とかなるかなと思っていたところ、昨日、神のお告げが舞い降り、仕事が夕方の4時に終わったので、早速注文に行ってきた。

 感じのいい素敵なお姉さんにご対応いただき、無事に注文することができた。身分不相応のドコモのゴールドカードを切り、控えをもらって帰って来たのだが、これまたいつも感じることは、車で10分程度の距離の範囲中に、会社も部品屋さんもあるなんていうのは、なんという好条件なのだろう、ほんとうに助かります、ということである。いつもお世話になっている修理屋さんにいたっては、徒歩圏内にある。

 今日は雨が降ってしまったが、運転席のドアの窓ガラスを20センチほど開けっ放しにしておいた我が愛車は、思ったほど濡れてはいなかった。

 部品が到着したら取りに行き、休みに取り付けたあとで、車検の段取りをしようと思っている。