変化に直面しながらも前を向く決意と希望

 今まで専属でいただいていた、某社のコンテナ運搬のお仕事。

 年末にお仕事をいただいたのを最後に、ストップが続いていた。

 噂では、日本で最大規模の某運送会社に、荷物を取られたとか。

 会社からは、「2月いっぱいこの仕事はない」と言われ、正直なところ私もカミサンも途方に暮れていた。

 昨日はダンプカーを運転したけれど、ダンプの仕事は雨になると休みだし、仕事も入れたり入れなかったりで安定しない。その点、この仕事は毎日製造ラインが稼働している某飲料会社からの出荷なのでなくなることはなく、基本的に土日が休みという、これ以上ない環境の仕事なのだ。

 2月は仕事がなく、それ以降も怪しい状況を呈していた。ネットを見ているとタクシー会社の求人が出てくるようになって、大手のその会社に電話をしてしまったくらい、実は悩んでいた。

 ところが昨日の昼過ぎ、突然この仕事があると会社から電話があった。とりあえず、今週木曜日と金曜日と、来週の火曜日と水曜日まであると言ってきた。

 ダンプカーの運転手に返り咲きをしなければと思っていた矢先だったので、連絡をもらっても、あまり実感が沸かなかった。

 よくよく会社に聞いてみると、予定が入っているのは、とりあえず今後の一週間で、その先はまだ、わからないとのこと。これが怪しい。

 完全に復活してくれればとても助かるのだけれど、果たして荷物の取り合いが、水面下でどのように展開されているのか、これは上層部のみ知るところである。

 私はただ、トラックを綺麗にして、清潔感のある服装で、きちんと礼儀正しく振る舞いながら、仰せつかった仕事をするだけである。そこに義理や人情などはないだろう。

 でも、本当はダメで、「2月は休み」と言ってきた状況がこうして変わったのだから、何らかの動きはあるのかもしれない。とりあえず予定が出ているのが一週間先までなので、その先がどうなるかである。

 昨晩は配車係くんに、今月末に東京で開催される同窓会への出席の日を休ませて欲しい旨を連絡するため、事務所に行った。

 社長がいて、「どうなんだ?そろそろトレーラーの仕事を本格的にやってみたらどうだ?」と言われた。また、「副業は何をしているんだっけ?」とも聞かれたので、骨董品を海外へ販売する仕事をしています、と、あらためて伝えた。社長らしく、「儲かっているのか?」と言われたので、「ダメです。儲かりません」とも返事をしておいた。これは正直なところである。

 トレーラーの仕事を本格的にやるとなれば、生活が変わってしまう。一週間、家に帰ることができないなんて言うのはザラだし、遠い配送場所へ月曜日着などになれば、週末も自宅に帰ってくることができなくなる。

 「この仕事は注文が来たら、すぐに発送しなければダメなんで、やっぱり皆さんのように本格的にはできないです。今のままでお願いします。」と、言っておいた。社長は笑っていた。

 今日、明日、そして三連休を挟んで、来週の予定が決まっているというこのような状況は、本当に久しぶりだ。

 願わくば完全に復活して欲しいところではあるけれど、こればかりは競争で、会社同士でのやり取りだろうから、どうなるかはまったくわからない。

 私は目の前に現れる状況に対応しながら、何とか生きていく方法を模索して行くしかない。

 とりあえず、運転の仕事はできるので、何とかこのスキルをベースに、各種副業も合わせてがんばって行きたい。