母の介護施設探し: 特養と老健への問い合わせ奮闘記

 今日は運転の仕事は休み。

 9時になったら特別養護老人ホームと老健施設の担当者さんに電話をすることに決めていた。

 普段は大型トレーラーを運転しながら連絡しているが、今日は家からおちついて電話ができると思っていた。

 先日9時3分くらいに電話してしまったら、申し送り中とのことだったので、9時10分くらいに電話してみた。

 あれこれ喋ることをメモし、準備万端で電話をしたのだが、特養の担当者さんは今日も明日もお休み。土日も電話での問い合わせは受け付けてもらえないから、4日空いてしまう事になる。働き方改革などを考えれば、サービスを提供される側も変わっていかなければいけないとは思っているけれど、入所者と申請者とが離れている場合には休みを申請したり、交通手段の予約をしたりといろいろな段取りがあるので、正直困ったのだけれど、こればかりは仕方がない。

 今日、できればあらかじめ取得してある休日に面会を入れて欲しかったのだが、潔くあきらめて、問い合わせフォームから問い合わせという形でこちらの希望を伝えておいた。これがあるということで良しとした。

 老健施設のケアマネさんは、こちらも久しぶりの出勤。電話をして、これからの希望と予定をお伝えすると、快諾して下さった。一番の問題は母自身のやる気、生活意欲全般が落ちていることなので、これを少しでも解消するために自宅近くの特養を申し込むことに決めたと伝えると、細かなこの後の予定を教えてくれた。

 申し込みを終えると入所希望者の状況によって2つにランク分けされ、片方は今後1年以内に入居予定、もう片方は1年以上の待機期間が発生するとのことらしい。このあたりはホームページなどには掲載されていない情報だったので、教えてもらって助かった。

 公開されているチェックシートを簡単にチェックしてみると、入所希望の母は要介護4だし、介護者も90歳の父だし、家での通常生活はほぼ難しい事確定だし、老健施設でのリハビリ中だし、実家から施設は歩いて10分もかからないし、おそらく思ってるよりも短い待機期間で入所できるのではないかなと思った。

 これは本当に余談だけれど、私の実家は東京の多摩地区にある団地である。東京の人たちは交通機関を利用するのが前提なので、若い頃から自らの脚を使って歩いている。それに加えて、団地住民であれば、毎日毎日階段の上り下りをしている。ということは、自然と脚が鍛えられているのだ。

 現に父などは今90歳だが、未だに杖もつかずに歩くことができる。母も同様だった。家の前に出るとそこは上り坂なのだが、何の抵抗もなくひょいひょいと登って、買い物や郵便局などに行ってしまう。

 要介護2と要介護3の決定的な違いを見てみると

 要介護2と要介護3の決定的な違いは、介助が必要な範囲と頻度といわれている。

 要介護2は、一部の動作に介助が必要な状態で、比較的自立度が高い
 要介護3は、ほとんどの日常生活動作に介助が必要で、中度の介護が常に必要

 つまり、介護の手間と時間がぐっと増えるのが要介護3なので、団地の中には要介護2から3になかなかなることができない、歩いて生活することができている人が多いのではないかと考えている。

 こちらとは違い、それほど待機せずとも、もしかすると入所が叶うかもしれない。

 自治体によって、この辺りは様々な状況があると思う。私の実家がある東京都下日野市は、とてもきちんとした施設を備えてくれている。特養も、かなりの規模の物が8つ、市内全域に建築されており、それなりの収容人員が確保されている。

 私の住む仙台とは、やはり住んでいる人の数が違うのだということを実感した。

 まだ、最終的な入所とはなっていないけれど、これから先の状況が見えてきたという意味で、かなり気が楽になった。

 今まで一生懸命に生きてきた母。最後は自宅近くの施設で、ゆっくりと毎日を過ごして欲しいと思う。