かつて、「屋久島のとびうお漁師はトレーラー暮らし」のサイトを立ち上げ、運営していた時は、時代の最先端を行っているという自負があった。

 今では死語となっているヤフーカテゴリーに登録され、ヤフーの検索結果では上位に表示され、毎日更新していた「屋久島のとびうお漁師の日記帳」も読者が増えたり、お裾分け的とびうおの通信販売もそこそこ忙しかったり、しまいには雑誌や新聞、最後にはNHKの取材までやって来る(予定があったが島を離れてしまった)というような、当時はまだ正体不明だった、インターネットの底力を見せつけるような活躍が自分なりにできていて、私は最先端を行っているんじゃないか、なんて、気分はマウント取りどころか、エベレストを突き抜けて宇宙まで行く勢いで、時代を駆け上がっていた。

 この時が頂点だった。

 結婚し、カミサンの実家のある東北最大の都市にやってきてからは、自分の好きなことを行う時間が減り、キープどころか、段々とインターネットの最先端を追いかける事ができなくなって行った。

 かろうじて日記を更新したりしていたが、これも不発。

 ブログが登場し、自宅にインターネット回線が引かれるようになり、誰でも簡単に、格安に、ネットにアクセスできるようになった。

 とどめはスマホの登場だ。

 アプリが生活を変え、スマホありきの便利な世の中へとなっていく。

 コロナ禍が、非対面、スマホの支払いを普及させる。

 私はスマホが登場したあたりから、波に乗ることができなくなってしまった。いつまでもガラケーにこだわり、時代の流れでこれもスマホになったが、使い方をカミサンに教わるという状況だった。

 そして、今。

 面白そうだと思い、とある広告に引っかかって作り始めたTikTokの動画。

 これは今、最先端なんじゃないかと思う。

 今日、トイレの中でひらめいたのだが、この毎日書いているテキストを、TikTokの動画で発信してみたらどうなるだろう。

 今、動画作成の界隈には、革命的な現象がリアルで起こっている。

 例えば、このテキストをとあるWeb上のツールに入力すると、TikTokやYouTubeショートに上げられるような動画を、生成してもらうことができる、なんて仕組みが既に登場している。

 テキストに合ったイメージをAIが作成し、それに合った音楽をこれまたAIが選んで、全て自動で動画を生成してくれるのだ。

 最後に人間が見直して、微調整すれば、それで動画が完成する。

 TikTokの動画作成として、今までやって来たことがあるのだけれど、成果が出るまでにはそれなりに時間がかかるし、成果が出るかどうかの保証はどこにもない。

 やっていて、胡散臭いなと思うこともある。心から自分では納得していないのが現状なのだ。

 しかし、このテキストベースの動画なら、内容は完全なオリジナルで、胡散臭さもないし、自分的には満足の行くものになると断言できる。

 どんなものになるのか、今日の夜に、このテキストを動画にしてみようと思う。

 いいねや、フォローなどは、こちらから言わなくても、自然と増えていく性質のものなのだよ、ということを証明できたらいいな、なんて思っているけれど、反面、この世界は厳しい世界であるということも、肌で痛いほど感じている。

 一方で、考えている今は、久しぶりのわくわく感を感じている。

 さあ、今夜がたのしみだ。

 基本的に平日毎日更新なので、乞うご期待。