11月の30日、消費生活アドバイザーの第二次試験を受験するため、東京は文京区の茗荷谷という駅の近くにある拓殖大学のキャンパスに行ってきた。
一番寒かったのが、自宅から地元駅までの間。
地元駅が朝の5時36分の始発なので、一応余裕を持って朝の5時に家を出る。
東京は日野市の実家で宿泊予定だったので、去年入院時に購入したキャリーバッグを転がして行ったのだけれど、これが結構うるさい。でも、持ち上げて歩く程の力が今の私にはもうないので、仕方なくご近所迷惑を承知で、ゴロゴロと駅まで引きずって歩いた。
日曜日の朝一なんて、誰も居ないんじゃないか、というのが今までの私の見解だったが、全く違う。電車の中はアジア系の労働者と思われる人たちで溢れており、私もようやく席を確保できたという状況。おそらく仙台駅に迎えが来ているか何かで、勤務場所まで行くのだろう。いくら貰っているのかわからないけれど、頭が下がる思いだ。
今まで親の介護などで何度もこの通勤路を経験しているので、迷いはなかった。スマホをかざして改札を抜け、指定した席に着席。私は新幹線の車両内の一番前の二人がけの通路側を予約していたのだけれど、同じ席の窓側には既に若い女性が座っていた。私が席に着こうとすると、一瞬だけ視線を向けて私のことを見た。「失礼します」と、小さく声をかけ、席についた。
相変わらず財政難なので、家からおにぎりを4つ作って持ってきた。飲み物はお茶を少しと、水筒にコーヒーを入れて持ってきた。席につき、おにぎりを一つ食べて、最後のファイルの確認をした。
はじめはあまり頭に入らなかったが、途中から頭が出来上がってきて、それなりに新幹線の中での勉強ははかどった。
東京駅からは、地下鉄の丸の内線に乗り換えだ。このルートははじめてなのでよくわからない。とりあえずエスカレーターで降りて、表示を見ながら進む。少し迷いかけたが何とか大丈夫だった。
しかし数十年の月日を経て感じるのは、人の多さ、海外の旅行者の多さだ。私が東京駅を利用していた時は、こんなではなかった。平日と休日の違いもあるだろうけれど、とにかく東京には以前にも増して人が多いような気がする。
地下鉄、もとい、東京メトロの丸ノ内線は、真っ赤なボディーに独特の模様が描かれている。これは私が昔、母と利用していた50数年前から全く変わらない。外の景色も脳裏に焼き付いているような感覚があり、乗っていて感慨深かった。
茗荷谷、みょうがだに、という駅で降り、拓殖大学へ。受験票には地図があったし、案内の人も居てくれたので迷うことはなかった。開門寸前に到着し、列の後ろに並んだら開門となり、キャンパス内へ。
私は親の経済状況から、大学進学を諦めたという過去があるのだが、こうして大学のキャンパス内に足を踏み入れる事ができたのは、自分なりに感慨深かった。中学時代に一番仲が良かった友人は、千葉大学で名誉教授になっているし、私ももしかすると、このような環境で暮らすことができたのかもしれない、なんて思っても後の祭りだけれど、とにかく不思議な感覚に襲われた。
私は今回、10時から筆記試験、14:30から面接試験だった。筆記はとりあえずは800字の原稿を埋めることはできたものの、おそらく合格点ギリギリのラインで、もしかすると論点がずれていて不合格の可能性もあるかな、という感じ。試験開始から20分位は手が震えてしまい、上手く文字が書けなかった。でも、悔いはない。第二次試験の面接は、これはもう、東京トヨタへ入社する時のように、120点満点で、面接官の方々に私自身をアピールすることができた。
というのは、私はかつてアフィリエイトをしており、今問題になっているダークパターンと呼ばれるような、サイトの構成を、消費者とは逆の立場から勉強していた経緯がある。構成だけではなく、色使い、ライティング、マーケティング、検索キーワード、その他諸々のスキルを、脳科学などと組み合わせて、自分なりに学び、実際にサイトを作るなどして取り組んできた。成果は上がらなかったものの、そのお金をかけて集めた「成約を獲得する為の」情報の数々は、私の脳みその中に刻み込まれている。これを逆に、消費者を救うという観点で役に立てたい、更には中学校、高校、大学、更には地域の集まりや介護施設などで出前講座などをしてみたい、被害防止に今までの勉強を役立てたいという事をアピールした。
私は今まで、自分勝手に生きてきた。しかし、今この歳になって、何か世間様の役に立つようなことができないかな、と考えるようになった。それも、普通のことではなくて、私だからこそ出来ること、私にしかできないこと、って、何かないかな、と考えたときに思いついたのが、この消費生活アドバイザーだったのである。
なぜ、これほど法律違反ギリギリのダークパターンで「定期購入」をさせるようにサイトは構成されているのか、私にはその理由がわかる。
だからこそ、消費者に対して、「騙されないように」という強力な説明と説得ができる。(次回にでも明かそうと思う)
何とかこの経験を役立てたいのだが、それには合格というハードルを越えなければならない。
結果は1月の末に発表となる。
果たして結果はいかに、である。





