昨日は、港に船で運ばれてきたコイル状になった鋼材を、近くの倉庫まで運搬する横持ちという仕事をした。
倉庫は4箇所あり、コイルは大きな物だと1つ、もう少し小さなものだと2つ、更に小さいものだと3つ積むこともある。
私はこの仕事が専門ではないので、配送先は3つまでは行ったことがあったのだけれど、今回最後の新しい場所が加わり、配送した。
かつては屋久島で漁船に乗り、とびうおの漁師をしていたとか、佐川急便のセールスドライバーをしていたとかの経験があるものの、最近はコンテナの運搬という、あまり体力を使わないで済む仕事をしている。
昨日は突然夏のような気候になり、たかがコイルの横持ちだけれど、かなりの体力を消耗してしまった。
私のやることは、次に船からクレーンで揚がってくるコイルに合わせて荷台を調整することと、そのコイルを、コバク、固縛といって、荷締め機を使って荷台に固定することと、配送先でそれを外すこと、である。
忘れてはいけない、運転して運搬する作業もある。倉庫へのバックは少しばかり慣れが必要だ。
たかがこれだけなのだけれど、コイルは小さい物だと8トン、大きな物だと20トン以上というようにかなり重たいので、それなりの道具が必要になる。
これらを扱っているだけで、へろへろになってしまうのである。
昨日は倉庫で昼休みになり、1時間きちんと昼休みを取ることができた。
しかし、トラックの中で休んでいると、足の指の筋肉がつり、違和感を感じた。
いつも持ち歩いている塩を舐めて水で流し込み、更に販売機で売っていたポカリスエットを買って飲んだら、何とか足の痙攣もおさまったので、一安心だった。
思った以上に身体は衰えているし、東北地方と言えども気温はそれなりに上がっているのである。
あまり遅くなることなく終了してくれたので家に帰り、風呂に入って夕飯を食べると、もう、何もできなくなってしまった。
近くの販売機でちょっと怪しげな炭酸のジュースを買って飲んでみたけれど、やはり身体に悪そうで、あまり美味しくはなかった。
今日は外で友人と会っていたカミサンのお土産である、手作り和菓子のまんじゅう1つと、桜餅2つを食べると、疲れているせいかとても美味しく感じられた。
二階に上がってパソコンをする気力もなく、ベッドに倒れ込んで寝てしまった。
こんな状態では、老後の資金を稼ぐこともできないなという感情に苛まれながらも、身体は言うことを聞かないので仕方ない。
毎日毎日こんなで、やがて身体が動かなくなれば収入がなくなって、この先どうなってしまうのかをいつも考えてしまうけれど、とにかく今は健康で働くしかないのだと割り切るしかない。
私たちの住む日本は住むための家もあるし、蛇口をひねれば水が出るし、電気も安定供給されているし、世界の辛い思いをしている人々から見れば、とても幸せな状況だ。
この事を肝に銘じて、毎日何とか頑張って生きていこうと思う。