墓じまいいくら?【体験談】

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施設での死亡から骨壺に収めるまで

 19日、墓じまいで取り出した遺骨が洗浄され、新しいステンレス製の骨壺に納められてもどってきた。

 ちょうど春の春分の日の前で、何とかこの日に間に合った。

 思い起こせば、義父が亡くなって以来、ここまで来るのには、とても面倒でストレスフルで長く険しい道のりだった。

 お葬式なんて、プロや関係者ではない限り、殆ど何もわからない。また、肝心な金額などは、調べれば調べるほど訳がわからなくなってくる。

 今までのやり方で業者の言いなりになってしまうと、大きな出費となる事はわかっていた。また、お墓に入れるなら、その都度(不明な点が多いお布施という名目の)費用を支払わねばならない。

 入れたら入れたで、一回忌があり三回忌があり、その後もずうっと檀家でいる事が求められ、その都度、今まで嫌な思いをさんざんさせられてきた義父の事を思い出すことになる。

 これは、墓に入れず、寺側が用意する永年供養などにした所でも同じなのだろう。

 私たちは強引だと思いはしたものの、自分達の考え方を通した。義父からは何の引き継ぎも遺言もなかった。

 施設から医者を通して「そろそろだろう」と言われた時点で、段取りを開始した。

 ここ数年で地元に展開している家族葬の会社と連絡を取り、行政の決まりに抵触しない最低限の事をするように考えた。

 よく見る葬儀会社の看板には、10万円程度の価格が提示されているが、この価格では「絶対に」収まらないのが葬式なのだとわかった。その仕組みをお伝えしよう。

 看板の料金で済むのは、死亡してすぐ、その日に火葬場に移送して、火葬ができるという場合。こんなこと、あるわけない。

 死亡すると、まず、私たちは葬儀会社に連絡をする。葬儀会社は遺体を葬儀会社の安置所に運ぶ。そして、式を段取りする。焼き場はすぐに入れる訳ではなくて、うちの場合は安置所に移送してから5日後が最短だった。

 パッケージの料金とは別に、遺体安置所の料金が1日あたり約1万円と少し、その他にドライアイス代が1日1万6千円程度かかる。搬入して焼き場に移送するまでは5日なので、15万弱の料金が別途発生する。

 私は葬儀会社の会員になったり、イベントに参加したりして、最大限の割引を適用してもらったが、死亡した義父を搬送してもらい、安置所に安置して、火葬場まで運んでもらい、焼いて、骨を自家用車に積んでもらうまでで、25万弱の費用を葬儀会社に支払った。

 これは、式も何もせず、安置所でお別れの挨拶などもできず、最低限、家族が行わなければならない事をお願いした場合の費用である。

 自動車の名義の変更や各種DIYとは違う性質のもので、決して私たち一個人ができるものではない。

 決して10万円では終わらないのが、日本の葬儀の現実だ。

 これを今まで通りのしきたりに則って義理堅く進めていくなら、更に費用は積み上がっていく。

 そのために、死亡保険金などを用意している人もいるのだろうが、義父には悲しいかな、そんなものは微塵も残っていなかった。

海上散骨

 死亡が確定した時点で、通常なら寺に連絡し、葬儀の段取りを進めるのが普通だろう。墓参りをする墓を持つ檀家であるなら当然だ。

 しかし、私たちの墓は、義父が義母の死をきっかけに先祖の墓から取り出して新しく建てたもので、義母と幼くして亡くなった妻の弟しか入っていなかった。

 私たちには子供もいないので、この墓はこの先、必要がなくなる。

 そのような事情もあり、私たちは義父が死んでも墓に入れず、法律に抵触しない方法で何とかしようと考えていた。

 檀家ではあったが、そこはいけないのだろうが無視をして、墓じまいを念頭に行動した。寺には連絡せず、骨を即、海上散骨することにしたのだ。

 お世話になった葬儀社のサポートを利用し、海上散骨の会社を紹介してもらった。ここは素直に、この会社にお願いした。5万円程度の費用がかかったが、これは葬儀社へのバックなどが入っているのかもしれない。ちょっと高いなとは思ったが、お願いした。この会社、松島への海上散骨をお願いしたのだけれど、会社は大阪で、帰ってきた散骨証明書には大阪湾に散骨しました、と書かれていた。ちょっとおかしいなとは思ったが、義父の骨なので、これがお似合いだと強引に納得した。

 遺体を葬儀場で焼いた当日、葬儀社の人がお骨を抱えて自家用車まで運んでくれた。あらかじめ用意しておいた段ボールに入れて梱包し、日本郵便のゆうパックで、海上散骨の会社に送った。ちなみに人骨は日本郵便のゆうパックでしか送付することができない。

 本局に持ち込んだ遺骨は段ボール越しにも未だ少し生暖かかった。これを処理した局員はかなり戸惑いの様子を見せていたが、品名を見て納得していた。

寺にバレた経緯

 ここまで上手く行ったと思っていたが、数日後、義父の死が寺にバレてしまった。

 義父には一人だけ見舞いに来てくれていた同級生がいた。

 彼が定期見舞いに行った際、義父の死を知った。そして、寺に葬儀の予定が入っていないか、葬儀はいつなのかを問い合わせ(てしまっ)たのだった。

 うちの義父の電話回線は既にない。寺側は枝分かれした同性の実家に問い合わせてきた。そこのおばちゃんが、朝早く、妻の出勤前に軽トラでやって来て、寺に義父の死がバレたことを知ることになった。

 とにかく寺と連絡を取るように、とのことだったので、妻が対応することになった。

 妻は忙しい寺の住職と連絡を取り、我が家の事情を正直に話し伝えた。特に資金的な問題があり、この先檀家ではいられないことを強調した。骨の在処を何度も住職から聞かれたようで、骨があれば何とかなる、費用面では分割払いなどの方法もある、との提案をいただいたようだったが、骨は既に関西に送付済みでもう戻せない、との事実を伝えて納得してもらった。

 この時点で檀家でいる資格がなくなっているので離檀となり、次の手続きをすることになった。いわゆる墓じまいだ。

墓じまいはトータルでいくらなのか?

墓じまいいくらかかる?
墓じまいいくらかかる?

 私はまたもや焦ってしまった。

 墓側に言われるがままに墓じまいを進めると、とんでもない額がかかってしまうと思った。

 とりあえず、骨を焼くまで世話になった葬儀社のサポートを利用して、墓じまいはいくらかかるのかを聞いてみた。

 葬儀社は墓じまいの実際を行うわけではなく、関連会社を紹介するので連絡してみて下さいと言われたが、私の住む地域では、1平方メートルあたり15万程度が相場ではないかと言われた。

 おそらく4平方メートルだと思うので、その額をベースに、あとは現地を見ての見積もりになるとのこと。そして、その話をするのに、約10キロ離れた店まで行って下さいとのことだった。

 義父が亡くなったのは12月だったが、この時期仕事がとても忙しく、到底見積もりなどには行くことができなかったので、ここに依頼するのはやめて、自分でネットを使って探すことにした。

 ネットの広告を徘徊し、15万でやってくれる所を見つけた。

 しかしここはいわゆるなんでも屋で、墓石の専門店ではなかった。

 お骨出し、という墓から骨を取り出す作業を予定していた予定日の一週間前に連絡が来て、社長と連絡が取れなくなってしまったので作業ができなくなってしまいました、と言ってきた。

 妻は泣き崩れてしまい、私もどうするものかと悩んだが、結局墓じまいは、寺に出入りしている業者に頼むことにした。20万弱だったが、仕方なかった。

 このお骨上げでは、業者が墓の中から人骨を取り出して、それを袋に詰めて、段ボール箱に収めて渡してくれる。

 私たち夫婦は、骨壺が中に入っているのかと思っていたのだが、実際には人骨がそのまま入っていたので驚いた。

 この骨をどうするのか、寺からも業者からも聞かれたのだが、私たちはとある所に骨の洗浄と粉砕を依頼し、自宅に戻してもらって自宅で供養することに決めていた。

 骨を送付し、先日、ステンレス製の骨壺に納められた骨が送り返されてきた。

 骨のかさが想定より多く、粉骨と洗浄とステンレス製の骨壺とで、6万弱の費用がかかった。

 結局、墓じまいにかかった費用は、業者に支払ったのが20万弱、最後に離檀するということで、寺に渡したお布施が3万円、(業者からは1万円でいいと言われていたが、以前からお世話になっていたので) 取り出した骨を粉骨、洗浄してステンレスの骨壺に収めるまでの費用が6万弱、という結果だった。

 私たちがお世話になっていた寺は、離檀料などの請求はなく、良心的だったと思う。

 妻側の近い親戚は、先日墓じまいをしたのだけれど、とにかく一つの単位が50万円だったのだという。離壇料が50万円、お骨上げも一人50万円、作業が50万円で、トータルで200万円の出費になったのだと聞いていた。

 こんな情報があったものだから、私はかなり覚悟をしていたのだけれど、結局はごく普通の価格で収まってくれたので助かった。

まとめ、おわりに

 墓じまいと聞くと、とんでもない金額がかかってしまうという状況は、まだあるようです。実際に私の近い親戚が、墓じまいで200万円を支払っています。

 私たちがお世話になっていたお寺は、その点で良心的だったので助かりました。

 このように、墓じまいは、私たちのようにきっかけがあって、スムーズに進めばいいですが、仕組み自体がよくわからなかったり、価格がわからなかったり、そして寺との交渉もあったりで、とても煩雑な要素を含んでいます。

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