まぁるの庭

 昨日は福島県の新地という町の中にある、まぁるの庭へ。

 カミサンがChromeでのネット散策中に見つけて、綺麗そうだねということで行くことになった。

 GWでの混雑を懸念したものの、ここは一個人が経営している規模の庭のようなので、駐車場もそれほど苦労せずに停められるかなと思った。

 まぁるの庭は、タンクローリー時代に何度も通った国道6号線を南下し、山の方へ入った所にあった。

 その前に、道の駅相馬に立ち寄るも駐車場がいっぱいだったので、更に南下し、道の駅南相馬に行こうと思い、その前に腹ごなしだということでカミサンが「近くの美味しい店」で検索して出てきた、原町のポプラという洋食のお店で食事。懸念していた混雑もそれほどではなく、私はカツカレー、カミサンはエビカレーを、今時信じられない値段とボリュームでいただき、大満足して道の駅へ。

 ここでソフトクリームを頼んで美味しかったのだけれど、大いに売れているのか、ちょっと水分が多かったようで、それほど暑くはなかったのに、すぐに溶けてしまってちょっと大変だった。

 カミサンが店の中で何かないか物色したところ、野菜は農家さんもお休みなのか在庫があまりなかったのだが、その代わりに美味しそうなパンを発見。はらまち製パンさんのハンバーガーとよつわりパンとウルトラマンのようなパン(これだけ他社製品)をしこたま買い込んで出てきた。

 目的地のまぁるの庭に向かう車中で、私はハンバーガー、カミサンはよつわりパンを食べたのだが、これがとても美味しい。よつわりパンの中に入っている自家製のあんこがまず絶品で、その中に懐かしさを感じさせるホイップクリームとシロップ漬けのさくらんぼがアクセントで入っている。

 裏を見ると、おそらく全てを手作りしているような感じだった。私が食べたハンバーガーも一緒で、つなぎの材料まで書いてあったので、これもおそらく自家製。おいしくて価格も手ごろで、とても満足の行くパンだった。

 そして現地へ。

 GWにも関わらず、駐車場もすぐに駐められて、いざお庭へ。

 とにかくすばらしいガーデンだったのだけれど、私がここで言いたいことはただ一つ。

 私が屋久島に買った土地の様子と、そっくりだったのだ。

 一番はじめに屋久島に行った際、屋久島パインという不動産屋に案内されて連れてこられた所、今私が所有している土地の状況に似ている。

 横に長い敷地。山の中にあるので手前は崖になっており、後ろが山。そして最大の特徴は、遥か向こうに海が見えること。私はこの海が見える環境に惹かれて土地の契約をしたと言っても過言ではない。

 土地の規模は違えど、あの時と同じ感動を、この庭に来て味わうことになった。

 空が青くて綺麗だね、雲がかわいいね、あの船はフェリーだよね、などという戯言をカミサンと交わしながら、庭を楽しませていただいた。

 山の中は新緑の緑がいっぱい。そして向こうには太平洋の大海原。行き交うフェリーが見えて、少し強い風が吹いている。青空には、さまざまな形の白くてかわいい雲が浮いている。花々がそれぞれの色で咲き誇り、独特の香りを発し、私たちを本能的な部分から楽しませてくれる。毎日の生活が惰性になり、長い間忘れてしまっていたけれど、久しぶりにこの歓びを感じることができたような気がした。

 カミサンも私も感動に浸る一方で、ふと手にした美味しいはらまちのパンのことがお互いに気になっていた。調べてみると、そこにはやはり、壮絶な物語があった。東日本大震災時、こちらの工場は昼夜稼働を続け、避難者の食事を提供し続けた。

 地震と津波に加え、福島には原発事故の被害がある。福島県の人たちは本当に可愛そうだと思う。そんな中でこうして美味しくてボリュームがある食事を安価で提供して下さり、私達の心を整え、そしてふわふわで幸せになれるおいしいパンをいただくことができて、本当に感謝している。

 時期折々、これから何度も福島に行きたいと思う。

Yahooニュースの記事です
 ⇒ はらまちパンと原発事故