航空祭

 土曜日の飲みからの帰りは、こちらへ来てはじめて、酔っ払って地下鉄の勾当台公園駅から仙台駅まで地下鉄に乗り、その後仙石線で帰宅した。

 何とか意識はあったものの、サワーやらビールやらを人並みに飲んだので、それなりに酔っ払った。

 こちらのローカル線の多くは、寒さ対策なのか、ボタンを押さなければ扉が開かない仕様になっている。今回、地元駅で電車が停まっていても、扉が開かないので信号停止のような感じになっており、気が付かずに寝過ごしてしまった。駅の出口は先頭車両側なのに、一番後ろの車両に乗っていたのもいけなかった。

 幸いにも次の駅に着くと、上り電車がすぐに来ることがわかり助かった。

 翌朝はいつも通りの三時に目覚ましをかけたが、なかなか起き上がることができなかった。ようやく三時半頃に起き上がり、ふらふらしながら朝のルーティーンをこなしにかかったが、結構頭が痛かった。

 スマホで時刻表を確認すると、何本か臨時列車が出ているようだった。友人カップルと上手く合流できそうな電車を決め、その電車に向けて準備をした。

 途中、Suicaの残高もチェックし、少し足りないようだったので、2000円ほどをビューカードからチャージしておいた。

 この日の予報では、台風接近により一時雨が降るかもしれないとのことだった。雨具がないので朝の5時過ぎにコンビニに行き、透明のカッパを買い、ついでに昼ご飯用におにぎりを三つとペットボトルの濃いお茶を買って帰ってきた。日曜日の朝のコンビニには、店員のバイトリーダー以外は誰一人いなかった。

 雨が降るかも、と言っている一方で、暑くなる事も当然ながら予想されていたので、家にあったポカリスエット1.5リットルも持ち、バッグに入れたところ、それなりの重量になってしまったが、持てない重さではないので、何とか頑張って持って行くことに。普段は被らないキャップも、念のため、部屋の中から探し出し、持った。

 仙台駅から航空祭会場の仙石線、矢本駅までは、2種類の電車で行くことができる。私の地元の駅を通る仙石線で行くルートが一つと、もう一つ、仙台駅から東北本線経由で、途中から仙石線直通となる仙石東北ライン、というルートがある。

 これは、東北本線と仙石線の電気システムの違いなどからなかなか実現しなかったものが、震災を機に震災復興の目的で建設されたものだ。

 私は当然、一度もこの仙石東北ラインには乗ったことがない。

 友人カップルはこの東北仙石ラインに乗ったようなのだが、「東京のラッシュ時以上に混んでるよ」と、ラインを送ってきた。対する私の乗った仙石線は、人とは触れない程度の普通の混雑だったが、仙石線は結構な数の駅に停まるので、矢本駅まで1時間もかかるようだった。

 やはり臨時列車だからか、途中で10分程度の待ち時間があったりして、仙石線は到着が遅かった。

 そんなこんなでもようやく駅に着き、会場に向かって歩き出した。今は昔と違って国民総スマホ時代なので、5万人近くがやって来る会場での待ち合わせも簡単だった。ブルーインパルス地元の矢本駅も、慣れた感じで誘導を行っていた。

 保安検査入ります

 友人女子からラインが来た。そうか、保安検査があるのか。

 ちょっと心配はしたものの、なんてことはなかった。飛行機に乗る時に行う程度の感じの検査と、持ち物の検査があった。袋の中を見せて、食べ物と飲み物です、と言ったら、何事もなく通過する事ができた。

 次回、友人と合流し、会場での様子を。