今シーズンはじめて雪が積もった。
私の住む地域は豪雪地帯というわけでもなく、普通に暮らしているなら雪かきの心配もそれほどなく、ただ寒かったり出歩いたりするのが大変という位の感じなのだけれど、運転職となると、ちょっと状況が変わってくる。
昨日はトレーラーで、南の方にある倉庫に行く予定になっていた。
普通の道路、路面の状況なら、普通に会社を出て、50分位で到着するところだ。
しかし昨日朝はうっすらと雪が積もり、その上気温もそこそこ低かったので、路面の凍結が懸念された。
いつも通る道には、跨線橋がいくつかあるのだけれど、その中の一つはとても急な上り坂になっている。ここが凍ってしまうと、トレーラーで動けなくなって、渋滞を発生させてしまう。
もう一つ、空港の近くに、空港の下を通るトンネルがあるのだが、ここの出口も上り坂になっており、その先に信号がある。出口が凍っていると、これまた難儀する。
同僚に言わせるなら、
「止まってはだめだぞ。動けなくなってしまうから下で待っていればいいんだ。青になったらすうっと止まらないで通過できるように調整して行けばいい」
まあこのようにするのが定説なのだけれど、一車線でこれをやると、場所によってはみなさんに迷惑がかかるし、二車線でやろうものなら、自分が開けている車間にじゃんじゃん車線変更して入られてしまい、どうにもならなくなる。
その橋を通って来た同僚いわく
「凍ってましたよ。俺でもちょっと滑りました」
だそう。
ちなみに同僚は青森出身で、未だに通勤の乗用車は夏タイヤだ。彼の夏タイヤは私のトレーラーのスタッドレスタイヤ新品くらいかな、なんて思ったりもする。
動けなくなって渋滞を発生させた中でチェーンを巻いたりするのはいやなので、安全策で少し遠回りのバイパスを通って行くことにした。時間がかかってしまうが仕方ない。
ということで、通勤の時間帯は雪でなくとも渋滞発生必須のバイパスを通って行ったのだが、普通なら50分程度の道のりが1時間20分、30分余計にかかって無事に到着することができた。
しかし、隣町に入った途端、路面に雪がなくなっていた。積雪は微妙な所だったのだろう。
他の同僚は、北に向かっていたけれど突然動かなくなって、自腹で高速に乗ったとか、秋田に行ったら風が強くて、トラックの中もぐらぐら揺れて寝ることができず、帰りは千秋ラインを通ってきたら死にそうだったとか、いろいろとこの時期の話題を堪能することができた。
暑い夏だったけれど、一応こんな風にしていつもの冬がやってきた。
灯油代が高くて大変だけど、やっぱりこのような季節感、いつものリズムは、私たちが生きていく上で重要なこと。
あまり雪が積もりませんように、でも、そこそこ寒くなりますように、と、都合のいいことをお祈りして、今日はおしまいであります。