会社を辞める決意――運転手のリアルな現場と、見えてきた限界

 今の会社を辞めようと思っている。

 現状、朝の5時半過ぎに出勤し、夜は7時過ぎに退社。毎日同じコースだけれど、下道で315キロを走る。トレーラーに乗って。これを月曜日から土曜日まで毎日。休みは日曜日と祝日のみ。

 この仕事自体はそれほど問題ではない。むしろ私には合っている。

 しかし、自分の中で今問題となっているのが、この運行以外の業務、例えばタイヤ交換やオイル交換などの業務である。タイヤはヘッドは1軸、シャーシは2軸のトレーラーなのでヘッドに6本、シャーシに8本ある。これらをドライバー自らが管理しなければならない。
 
 いつかも書いたかも知れないが、私はバイトの身なので、このような業務をする時間を与えられない。土曜日の就業後に行う。例えば昨年のスタッドレスへの履き替えの場合、夜の8時からはじめて、あくる日の1時過ぎまでかかった。

 そして、時間が与えられないだけでもストレスなのに、更にこの時間の給料も支払われることはない。これはもう会社の有無を言わさずのシステムで、会社にいる限り、配車係を筆頭に洗脳されていると私は個人的に思う。

 他の会社は殆どが外注にお願いしている。働き方改革などを考えればこれが当然。運転手にやらせるにしても、きちんと計画をし、配車も考えて、それなりに手当を払わなければならないと思うのだが、今の会社は運転手が行って当たり前という風潮が未だにあり、改善されるような状況もない。

 一人社長の一言で全てが動くような、重量物運搬メインの会社なので、これは会社の社風として仕方がない。私もそのように考えて今までは受け入れてきた。

 しかしこの拘束時間と、業務内容と給料を照らし合わせると、どうしても辻褄が合わない。私の稼ぎはもう少しあると思うし、それが会社に吸い取られていると思うと、正直腹が立つ。

 この会社にそれを言ったところで無理なのはわかっているので、退職して他の会社への転職を考えた、ということなのである。

 行こうと思うなら、行くことのできる会社はいくつもある。

 何せ、いろいろな会社の人が集まるような仕事ばかりをしてきたので、運転手が集まれば自然と給料の話になる。

 私は今まであまり突っ込んでこのような話題に参加してこなかったが、参加しなくても否応なしに聞こえてきてしまうのがこの世界の現実。

 いくつか候補はあったが、第一志望は上層部のしがらみで物理上行くことが困難ということがわかったので、視点を変えた。私の頭の中にある会社は、どこも似たり寄ったりのような気がしている。