Amazonのパスワードとネット社会

 Amazonに限ったことではないけれど、スマホやパソコンを操作して、各種プラットフォームにログインする際、二段階での認証ができるところは、できるだけ二段階での認証をするようにしている。

 私の場合、Amazonはかなり古いアカウントで、20年以上前から運用していることもあって、パスワードは当初設定した、脆弱な数字数桁のもののままになっている。

 Amazonにはログインの段階で、二段階認証の仕組みがある。ログインする時には、IDとパスワードを入力すると、自分の携帯電話にワンタイムのパスワードが送られてきて、そのパスワードを入力しなければログインできないようになっている。

 最近、私がログインの操作をしていないのにも関わらず、このワンタームパスワードが送られてくるという事象が何度かあった。

 しばらくは気にしていなかったのだけれど、実は恐ろしい事だと言うことがわかった。
 これは私のアカウントを乗っ取ろうとしている者がいて、Amazonのログインの画面に、私のIDとパスワードを入力したということの裏返しである。メールアドレスとパスワードが漏洩しているということだ。

 幸いにも二段階認証を設定してあるので、被害はもちろんないのだが、アカウントを乗っ取られてしまったら、大変なことになる。

 すぐにパスワードを変えなければともちろん思うのだが、パスワードを変えるのは面倒くさいし、新しいパスワードを忘れてしまわないかとの懸念もある。

 それと同時に、二段階認証で何とか持ちこたえているので、わざわざ変えることもないかな、とも思っている。

 現在はまだそのままだが、やはりちょっと気持ち悪いのである。

 今は何でもかんでもがネットになり、私のAmazonのアカウントに限らず、アカウントを作成するためにIDとパスワードを設定しなければならない場面は多い。

 アカウント毎にIDとパスワードを変えてくれとか、パスワードは数ヶ月毎に変えてくれとか言ってくる理由は身をもってわかっているのだけれど、これを変えてしまうとわからなくなってしまうかもしれないという懸念が、いつもつきまとう。

 私は海外のロボフォームというツールであっちこっちのさまざまなアカウントを管理しているが、これだって、これ自体が破られてしまったらおしまいだ。

 結局は、同じようなIDとパスワードを使い回すことになる。

 現状では、Amazonをはじめとするいくつかのアカウントが採用している二段階認証の仕組みがあれば、まず、アカウントを乗っ取られることはないと思う。

 でもやはり、自分のスマホに見覚えのない通知が来ると、心配にはなる。

 同じような数字やメールアドレスを使って運用している所もなきにしもあらずなので、やはり一度変えてみた方がよさそうだ。

 しかし、このような被害は、結構あるのだろうか。

 ネット社会は便利でいいけれど、人間がついて行けなくなってしまっては元も子もないと思うのである。