職場の運送屋にカラスがいる。
はじめは本人1羽だったのだが、しばらく餌を与えていると、彼女を連れてくるようになった。
そして最近では、子供も2羽増えて、家族全員4羽でやってくるようになった。
家で話をすると、カミサンが定期的に(安い)食パンを買ってきてくれるようになり、毎日これを4分の1にちぎって与えている。
このような事は、仕事をする側から見ればあまりよくない。彼らは他のトラックの荷台の上に持って行って食べたりしているが、糞や臭いの被害もあるだろう。
しかし、彼らは毎日私のトラックにやってくる。中心的存在である、おそらくのオスは、少し離れた所からこちらを見ている。
カラスは鳥だ。当たり前だけど、飛べるのだ。
真上にある看板の上にいることもあれば、ずうっと向こうの屋根の上にいることもある。私が出社してくると、どこからか私の存在を確認し、飛んでくるのである。
動物好きの私としては、もう、犬もねこも飼えない事情がある。
自らが歳を取ってしまったので、この先20年以上、世話をする自信がない。
そんなこともあり、最近ではこのカラスを愛で、餌を与えている。
大親会社への転籍がほぼ叶わぬ状況となった今、この会社にいる理由、いなければならない理由を探すことで、自分を何とかなだめている。
その大きな理由の1つが、カラスなのである。
カラスは頭がいいと言われる。ネコかそれ以上とも言われる。
カミサン情報によれば、カラスは餌をくれる人間の顔を見極めているらしい。そう、俺の顔を覚えてくれているのだ。
野生で生きているネコや鳩やカラスなんかに餌をやってはいけないのは、それは百も承知だけれど、餌でもあげなければやってられない現実、事情がここにある。
あと3ヶ月位は子供も一緒にいるらしい。
子供が巣立つときには、私はどうなっているだろう?
カラスよ、毎日を楽しませてくれてありがとうな。




