暑さでぎくしゃくした夫婦の一日

 昨日は早く仕事が終わった。

 いつもより早く家に帰ることができるので、カミサンと少しはゆっくりできるかと思い家に帰った。

 「あっつい」

 いつもは「おかえりなさい」とか、「早く帰れてよかったね」とか声をかけてくれる彼女だが、どうやら今日は暑さにやられてしまっている。

 その後もあついあついと言いながら、私が早く帰ってきた事など気に留める余裕もないようで、あれこれと用事を済ませながら「あついあつい」と家の中を動き回っている。

 話は「あっつい」ことばかりで、職場のエアコンの調子が悪いとか、今日はいよいよベッドを夏仕様にしなきゃとか、そんなことばかりを言っている。

 私も暑ければ話に乗るのだけれど、この辺りは夫婦の難しいところで、私はこの程度の気温と湿度では、暑さを感じない。

 カミサンは寝床を夏と冬できちんと分けるのだが、私なんかは暑くたって寒くたって同じ所に寝ることができる。これは特技でもあるのだが、今日のような場合は紛争の火種ともなる。

 せっかく早く帰ってきたのに、あついあついばかりで何もかまってもらうことができなかった。

 食後にボケッとクローズアップ現代を見ていると、カミサンがやってきて、「見てる?」という。

 私はテレビなんかどうでもいいので、いつもはチャンネルを譲るのが常なのだが、今日は少し虫の居所が悪かったので、「見てる」と言うと、喧嘩寸前のような状況になり、この状況は寝るまで続いた。

 リビングには昨年エアコンを設置したので、「エアコンをつければいいじゃないか」と言っても、電気代がなんとか言って、私の言うことを聞かない。

 扇風機も首を回さずに、自分一人で占領している。

 一人っ子なので仕方ない。
 
 結婚何十年経っても、夫婦は所詮他人同士、いろいろとある。

 追伸
いつもChatGPTにイメージ画像を出力してもらっているけれど、今回のものはかなりいい感じです(笑)