仕事で乗っているトラック、トレーラーヘッドの、エンジンチェックランプが、昨日走行中に点灯した。これが点灯してしまうと、一応故障ということになる。
今の車は、トラックも含め、この、エンジンチェックランプが点灯して故障を知らせる場合が結構ある。
ディーゼルエンジンのトラックは黒煙を防止するため、アドブルー、AdBlueと呼ばれる尿素を使って「すす」を焚く処理を行っているが、この辺りの各種センサーがよく壊れる。それ以外にも、今の車は全てが電子制御なので、電子で制御されている範囲のどこが壊れてもこのセンサーが点灯する。
点灯したなら、できるだけ早く工場に持ち込んで、チェックランプ点灯の原因を調べて、修理や対策、部品の取り替えなどを行わなければならない。
しかし、運送会社は毎日毎日同じ仕事を同じトラックでしている事から、なかなか工場に持ち込んだり、壊れた車の仕事を止めて、予備の車で運行するということが難しい場合もある。このような現実から、業務終了後の修理が多く発生し、大型トラックの工場の現場は、考えられないほど残業が多いと言われている。
かく言う私がお世話になっている会社には嬉しいことに整備工場が併設されており、修理に関して工場の担当の人と直接話をすることができる。もちろん会社の車両担当者にも報告しなければいけないが、私はもう10年近くこの会社にいるので、この辺りの立ち回りは心得ている。今の仕事は時間的に余裕があるということも助かっている。
会社に帰って早速診断機を繋いで診断してもらったところ、アクセル開度に関するエラーが発生していた。コンピューターから発せられるアクセル開度の信号と、実際のアクセル動作との間に微妙なずれが生じており、このエラーが点灯しているのだという。
完全に修理するにはアクセル関連のとある部品を取り換える必要があるが、現時点ではこのまま乗っていてもおそらく問題はない、とのことだった。
このエンジンチェックランプは、例えばアドブルー、尿素関連のエラーだと、最悪の場合、乗り続けているとエンジンが始動できなくなったりする事もある。エラーの内容によっては、このままエンジンを使い続けるとエンジンに負担がかかってしまったり、排気ガスの黒煙の濃度が法律上の基準を満たしていないため、強制的に燃料が供給されなくなる仕組みが働いたりと、よく知っていなければ結構な状況になってしまう可能性がある。
しかし今回は、アクセル関連のエラーだったので、その点は助かった。
とりあえずエラーを解除してもらい、チェックランプが消え、様子を見ることになった。
私の仕事は地場の同じコースをひたすら走る仕事で、時間的に余裕があるので、いつも何とかなっているが、会社の中でもこんな仕事は私だけだ。私以外の全ての人は、東北各地、関東方面、関西方面、上中越、信越方面、などなど、毎日毎日、日本全国を渡り歩いている。このような状況の中で、トラックを修理するというのは、なかなか難しいのが現状だ。
とりあえずランプが消えたのでよかったが、一度点灯したものは、原因を完全に取り除かなければ再発する可能性が高い。もしかするとまた点灯するかもしれない。
まあ、今の状況なら何ともなるので安心しているが、それにしても今の車は全てがコンピューター制御で、診断機を繋がなければ修理ができない、そして、その修理代は、高い部品の取り替えになってしまうため、べらぼうに高くつく、ということを覚えておかねばならないだろう。
今後電気の車が出てこようものならなおさらだ。
新車の頃はいいのだろうが、中古車市場が今のような状況で推移するのかどうか、この辺りも難しい。
私の自家用車のランクルは、診断機などとは無縁の構造なので、この点だけは助かっている。