今朝、空車の大型トレーラーでいつもの現場に入ろうとした時のこと。
その現場へは右折で入る。
近くには高校もあり、駅も近いので、結構な交通量があるときも。
そしてその通りは、両脇に大型車が待機していても何とかお互いがすれ違いできるくらい、それなりの幅がある。よく、街中の工事現場の資材を積んだトラックが、待機するような場所でもある。
私はトラックでは、スピードを出しすぎないように心がけている。かつて荷物を崩して自腹を切った事があるのと、スピードの出し過ぎはいいことが全くないのを身をもって感じているからだ。
真ん中の広い部分には、中央分離帯がない代わりに、ゼブラゾーンのペイントがある。右側が結構空いている状態から、右折することになる。
今日もいつも通り、周囲の交通と、特に右側の横断歩道からやってくる自転車や歩行者に注意しながら、ウインカーを上げて右折をしようとした。
すると、後ろにいた白い乗用車が、ウインカーも出さずに私の右側から追い越しをかけてきた。(捲ってきた) 私のトレーラーヘッドは、既に右折の体制に入っているのに、である。
乗用車はすぐに止まったが、私がスピードを出していたら、危ない状況だった。私はここは一番危ない所なので、スピードを最大限に落とし、充分に確認してから、動作に入るようにしている。
今になって、相手の立場になって冷静に考えてみると、おそらく後ろの乗用車は、私が停車すると勘違いし、右折のウインカーが、ハザードランプの右側に見えたのだろうとは思う。
それにしても、決して許せる行為ではない。危ないというか、信じられないというか、運転手の心理としては、朝いちばんだし、かなり抑えて運転しているものの、この一瞬の状況一つで、瞬間的に怒りが込み上げて爆発状態になってしまうのだ。
これが一番やっかいなのである。
私はもちろん瞬間的に頭に来たので、右折の途中で、現場に入ろうとトレーラーが折れ曲がった時点でトラックを停め、追い越しをかけてきた乗用車の運転手を7秒位睨んだ。トラックから降りて行こうかとも思ったが、さすがにそれは相手に対して脅迫になるかもしれないし、今はドラレコもあるので何とか思いとどまり、とにかくできる限り長い時間睨みつけた。
白い車の運転手は、若い人か、急いでいる男性なのかと思いきや、年齢の頃40代か50代位の中年女性だった。交通ルール違反に関しては、女性も男性もない、というよりも、SDGSも何も関係なく毎日道路に出て数千台の自家用車を見ている私に言わせれば、女性の方がこのような自分勝手な行動が多いようにも思う。運転中、ブレーキを踏んで停車している時のスマホ率なら、圧倒的に女性の方が多い。
さすがにまずかったとおもったのか、女性特有の仕草で、両手でハンドルを握った状態で、頭を何度も下げて謝っていた。でも、これだけで許せるほどの怒りではない。
しばらくは瞬間沸騰した頭と身体が上手く制御できなかった。一瞬は、トラックから下りていって、一言言おうかとも思ったくらい、煮沸してしまったのだが、さすがにこれは抑えることができた。
交通のトラブルはいろいろとあるけれど、その殆どがたいした事ではない場合が多い。このようになってしまった時には、数分すれば絶対に忘れるので、怒りを全面には出さずに、何とか我慢するように心がけている。そうすることで、今まで数十年、運転手としてやってくることができているのだから、これは正解だと思う。
こちらの地域も突然に熱くなり、夜寝苦しくて、イライラしている人も多いのかもしれない。
なかなか難しいけれど、何とかお互い許し合う心を持つ、精神的、肉体的な余裕があるような、平和な世の中を望むばかりである。