昨日義父は、久しぶりの雨の中、無事に施設へ入所した。
私は仕事だったので立ち会うことはできなかったが、カミサンが退院手続きから、診断書の申請から、入所の契約手続きから、全てを行ってくれた。
義父はもう寝たきり確定で、ストレッチャーに乗せられ、介護施設の車で迎えに来てもらった。先方も何人かいるかと思いきや、施設の医療担当の施設長補佐さん一人だけで、カミサンが荷物の運び出しも手伝った。やはり現場は忙しいのか、介護施設側も限られた人数で回しているようだ。
入所早々、歯磨きをした後に水を出す洗面器はないのか、とか、寝たきりだからとか、調子よく文句を言い、はじめて用意してもらった昼食には、食欲がないからと言い訳をして、手も付けなかったらしい。
カミサンは、ここの施設は私が必死になって探して、何とか月に20万円で、医療と介護とをしてもらう所を見つけた。もう金銭的に余裕なんか全くないので、小遣いもないし、無駄な物は買うこともできない。その旨心得て生活してくれと、まくしたてたと言っていた。
それなのに訪問医療の担当の医者は、施設で出される食べ物があわなかったら、とにかく食べることが重要なので、カップラーメンでも何でも食べられる物を差し入れてあげて欲しい、なんて言っているらしいのだ。
義父は家にいるときだって、平気で食べ物を捨てる人だった。買うだけ買ってきて、平気でゴミ箱に入れて、重たいその食べ物のゴミを、カミサンがいつもゴミステーションまで運んでいた。こんな事が繰り返されてはいけない。
目の前に、きちんと作ってもらった昼食があるのに、全く手をつけない彼に、またまたカミサンが激怒してしまったようで、この食事もお金を払っているんだから、きちんと食べてくれ、手を付けてくれ、食べないのに腹が減ったなどとは言わないでくれ、と、きつく言ったらしい。
はじめが肝心なので、これでいいだろう。
あと少し、はじめには言われていなかった、テレビ台やら何やらの細かい物が必要らしいので、この週末にカミサンと一緒に届けて、とりあえずの区切りを付けたいと思っている。
介護施設の方々には申し訳ないけれど、仕事だと割り切って、何とか彼の面倒を死ぬまで見ていただけたらなと思っている。
よろしくお願いします。