カミサンに買ってもらったスマートウォッチをしている。
今までは、大陸製のものを自分で買って持っていたが、今ひとつ馴染めなかった。日本語のロゴがいかにも中国だし、操作もあまりよくわかないし、左手にこれをはめて、右手には自分のアナログ自動巻時計をはめる、という感じでしばらくはいた。
しかし、カミサンに買ってもらったスマートウォッチはなかなかいい。
日本語の説明書も、おそらく日本人が監修しているのだろう、それなりの日本語になっていて、使い方もわかる。
ただ一つ、私の場合の難点は、スマホのアプリと繋ぐといつも使っていたBluetoothヘッドセットで、携帯電話の会話ができなくなってしまう。時計を通じて携帯電話の通話ができる場合もあるし、できない場合もある。今ひとつこれの調子が悪く、解決策が見つかっていない。
それを除けば、アップルのものと遜色ない性能を誇っている、と思う。
同級生に、日本が誇るデジタル時計を販売しているメーカーの、グローバル担当を仕事としている友人がいるが、時計というのは海外で生産するとかなり安く作ることができて、利益が上がっていると言っていたのを思い出した。
聞けば、今、世界で腕時計のシェア一位は、アップルなのだという。日本には有名な時計製造メーカーが存在するが、それらを出し抜いて、何とこのスマートウォッチが世界一なのだ。使ってみればその便利さがわかるので、それもうなずける。
しかし、実際に3000円位で販売しても利益が少し出るようなこの商品を、3万で販売することができたら、どれだけ儲かるのだろう。おそらく原価はそんなものだと思う。
少し前、日本のオリエント社の腕時計を買って、これはいい買い物をしたと思っていたが、これとはちょっと、違った意味で満足度が違う。
歴史的に見ても、良い物を堅実に作り続ける日本の製品には、もちろん愛着が沸く。しかし、価格と性能で圧倒的な力を見せつける大陸製品には、これを凌駕する力がある、といった所だろうか。
ここ最近、この時計しか腕にはめていない私。日本の良い物を世界に紹介して販売しよう、なんて思ってはいるが、なかなかどうして、いろいろと現実は厳しいのである。