90歳の父は何とか自宅で暮らしているが、これも家族の介護があってこそ。
何かあれば私に電話が来て、私が近くに住む姉に連絡し、対応している。
この電話も困ったもので、例えば昨日買ってきた冷やし中華を今日食べてもいいか、とか、テレビの中に誰かがいるとか、思いついた事を私に話しかけるように何でも電話してきてしまう。
当初は可愛そうだと対応してあげていたものの、ここ最近は姉も私も閉口してきており、何とか対策を考えなければと思い始めている。
特に厄介なのが、例に出した二つ目の「幻視」の症状だ。
誰かが部屋にいる、みんなで家のテレビを見ている、さだまさしが入ってきた、長嶋の息子がいる、カギが壊れているぞ、誰かが入ってきちゃうから修理しないと、などなど、このような事を平気な顔をして電話してくる。
そして先日、もの忘れ外来を受診するも、これは痴呆、もとい、認知症ではないとの診察が下った。
病院の日の夕方には、死にたい、などとも言っていたようで、これは精神科の領域なのかもしれないが、とにかく、父の状況には子供達は困り果てているのが現状だ。
今日、地域包括センターの担当の方に相談してみた。
すると、小規模多機能ホーム、という施設を紹介してくれて、これが父にはピッタリではないかと思ったものの、こちらの仕組みは介護保険を利用するため、利用資格が要介護1以上とのこと。父は現在、要支援1。
でも、包括支援センターの担当員さんも、父の担当主治医も、そして先日もの忘れ外来で診察を受けた際の先生も、もう少し介護度が上でもいいかもしれないですね、と言ってくれている。
ということで、希望はある。
今、みまもりカメラを見てみると、夜は調子がいいのか、もぐもぐと何かを食べながら、よろよろと部屋の中を歩き回っている。不思議な生き物のようだ。
果たしてこの生き物に要介護1が付いてくれるかどうか。
生きていくのが大変なことを表現する能力が試される、とか何とか書いてあったが、なるようになるだろう、と、思っている。
たのみますよ、お父様。





