昨日カミサンが病院に行き、ドクターと話をしてきてくれた。12月の忙しい中、自分の時間を取って、寒い中車を運転して病院に行ってきてくれた。感謝である。
カミサンはここ数年で、あっちこっち病気をしてしまったので、このような病院には慣れているものの、自分が病気の際には、金も出さず、何も役に立たなかった父のためにこうして病院に行くことが、とても悔しいと言っていた。義父の態度を見るなら誰が見てもそれは当然だ。
今回ははじめての整形外科だった。カミサンは脳外科、婦人科、循環器科、と、いろいろな先生と話をしてきて、専門毎のお医者さんの何たるかを自分なりに定義しているようで、整形外科医はどんな人なのか興味があるようだった。
「なんかさ、スタバでカフェ作ってるお兄ちゃんかなぁ、いや、違う、コンビニのレジにいるような、ほんと普通のお兄さんだったよ」
我々には子供がいないので、カミサンはメイクや服選びなどで若い女性の姿を見ることは多いものの、若い男性を見ることは少ない。そして、整形外科医とは、ブラックジャックばりの先生を予想していたのに、普通のお兄さんが出てきてくれて、そのギャップが何とも不思議だったようだ。
話し合いの末、各科医師の見解は手術をした方がいい、ということで、明日8日に手術をすることになった。たまたまカミサンが休みだったからよかったものの、こちらの予定など関係なく、この日に手術ありきで話が進んでおり、これもどうかなと思った。
問題はその後だ。
何もなく順調なら、通常は二週間ほどで退院し、リハビリの病院に転院という予定だが、これはおそらくないようだ。彼、義父は通常ではないのである。
というのは、彼には大きな懸念である腎臓の病気があり、腎臓の機能の状況によっては、透析の必要が出てきてしまう。そうなれば、過去に一度作って現在は使えなくなってしまっている管の入り口、シャントをもう一度作り直すところから始めなければならない。そうなると最低でも一か月から一ヶ月半の入院は必要になるとのことだった。
歩けるようになるかどうかは、本人次第のようだが、ケアマネをはじめ、いろいろな方から症例や話を聞いたりするも、本人の体格と性格から見て、その可能性は低いと私達は思っている。
彼は何事においても口だけは出すものの、自分で一生懸命に努力をしないので、どうなったとしても必死になってリハビリをするとは到底思えない。
透析あり、車いす、で、施設に入れるのかどうかが心配だったが、カミサンの様子を心配して、わざわざ連絡をくれた介護施設の看護師さんの話では、それは大丈夫なようだったので、これを聞いてかなり安心した。
彼側の親戚からも電話があり、彼は施設に入るようにと再三の勧告を周囲からは受けていたものの、自分のエゴを通し、自由の利く、好きなものを食べることができる、しかし私達に迷惑をかけ続ける同居を選択し続けてきた。もういいからね、と親戚からも言われて、カミサンはかなり楽になったようだ。今後どうなるのかは手術の結果次第で今はわからないけれど、とにかくこの先はもう、義父と同居することはないだろう。
カミサンは一昨日から、彼に関するいろいろな電話や対応で心底疲弊していたが、昨日、一番仲の良い友人と電話で話をし、「あいつ」への怒りをぶちまけたことで、少し楽になったようだ。
今朝、トイレに起きてきた時の顔は、しっかりと睡眠を取ることができた時の、いつもの寝ぼけ顔に戻っていて、私も安心した。
今後もいろいろとやることがあり大変だとは思うけれど、二人で力を合わせて頑張っていかなければと思っている。