カミサンが韓国の某グループに捕まってしまった。
推しは、ストレイキッズ、略して「スキズ」のアイエンらしい。
毎日家でこればかりがかかっているので、親の車に乗っている子供が歌を覚えてしまうのと同様、私もスキズの歌を覚えてしまった。
韓国のグループの人たちは皆、男でも化粧をしている。これは当たり前らしい。
いつかテレビで見たことがあるが、韓国の歌と踊りのレッスンはとても厳しく、日本のジャニーズの比ではない。この難関をくぐり抜けてきた人たちなので、皆、歌も踊りも上手である。
ピンクレディーは踊りだったと思うが、こちらは踊りじゃなくて、ダンスと言うらしい。
BTS同様、欧米でも今大人気で、カミサンは世界の流れに乗っている。
日本の場合、このように人気のあるアイドルがバラエティー番組などに出演することはあまりないが、韓国はちょっとこのあたりが違う。
韓国には沢山の歌番組やバラエティー番組があり、そこにこの人気絶頂のスキズも惜しみなく出演している。
かつてのアイドル、キャンディーズやピンクレディー、沢田研二や西城秀樹などがザ・ドリフターズのバラエティー番組、8時だよ、全員集合！に出演して、コントをしていたのと同じように、彼らも沢山のテレビ番組に出演している。そしてその様子はYouTubeに惜しげもなく公開されていて、その番組を私たちはネット回線を介して見ることができる。
私はいつも、アイエンの動画を見せられているが、トップのスターなのに、素直で無邪気で性格もよさそうで、とても好感が持てる。
先日日本で行われたコンサートは、2日で9万人もの人を集めて行われた。その様子は自宅のテレビ画面や映画館などにライブ配信されたのだが、これを見るのにも4800円とかのお金が必要だったらしい。
そして昨日、カミサンが大量のアイスクリームを買ってきた。聞けば、ファミリーマートで指定のアイスクリームを2つ買うと、スキズのクリアファイルが1枚もらえるという企画があり、カミサンはアイエンのファイル2つ、普段使い用と保存用をゲットするために、普段は絶対にこんなに買わないコンビニでの定価販売のアイスクリームを4つ買って、アイエンのクリアファイルをゲットしたのだそうだ。
これはまだいい方で、ひどいものになると、中身が隠されていて、ランダムで各メンバーのグッズが入っている場合もある。となると、推しのアイテムが出てくるまで、商品を買い続けることになり、必要のないものがメルカリやフリマサイトに出品されるのだそうだ。
スキズはまだ人数が少ないからいいものの、これが各種坂道チームだったりしたらとんでもないことになる。
カミサンがこんな風になったことで、推し活とやらが何となくわかってきたのだが、とんでもない市場である。
50年位前、仮面ライダースナックというのがあり、カード目当てに買う者が続出し、スナックがドブに捨てられて、これはダメだ、なんて事がニュースになっていた記憶があるが、仕組みはこれと同じなのだろう。
どうでもいいことだが、私は仮面ライダーの初回、くも男を母親と一緒に自宅のテレビで見たのを、今でもはっきりと覚えている。
仮面ライダースナックでよかったよな、間違えてないよな、と検索してみると、このスナックの袋だけが2枚で10,000円で販売されている。カードに及んでは、もう、やりたい放題、めちゃくちゃな価格である。
恐ろしい世の中になったものだ。
