コレステロール報告書と人生の思案

 この前、健康診断の結果を持って、かかりつけ医に行った。

 血圧とコレステロールで引っかかっていた。

 血圧は毎朝測定しており、かかりつけ医からもらっている血圧ノートをつけている。下が少し高いけれど、上は120とか130とかである。

 コレステロールはLDLが137だかで、ちょっと高かった。でも測定したのがお盆休み明けで、こんなもんだろうと思っていた。

 ビタパスタチンという難しい名前の薬を、毎朝飲んでいる。当初は1mgの小さいやつだったが、今は2mgになっている。

 かかりつけ医には予約制度があって、予約の患者を優先して診察してくれる。仕事帰りの5時に予約をして、順番が回ってきた。インフルエンザの予防接種もお願いした。

 私はいつも通りの薬を処方されて終わりだと思っていたのだが、かかりつけ医は「薬を飲んでいてこれではね… できれば100を切りたいんですけどね」という。

 運動はしている、酒もたばこもやらない、規則正しい生活をしている、などを鑑みても、どうやらこの数値ではダメらしい。

 私としては一生懸命やっている自負があったので抵抗したのだが、薬の量を2mgから4mgにすると言う。

 私は最後まで抵抗して、同意した訳ではなかったのだが、かかりつけ医は「これでやらせてください」と言いながら、電子カルテに処方を打ち込んでしまった。とても評判の良い先生なのだが、今回はちょっと気に入らなかった。

 様子を見るとか、仮に増やすにしても倍はないんじゃないか、というのが私の言い分だったが、受け入れられることはなかった。

 私がわざわざ車で10キロ走り、この医者に来ているのには過去に理由があった。

 1件目の家の近所の医者は、数値が悪くなると私に話すこともなく、体脂肪の薬を処方した。私は頭に来てこの医者に行くことをやめた。

 2件目のこれまた家の近所の医者も、循環器が専門でとてもいい感じの先生だった。コレステロールの値が悪くても「これはある程度遺伝だからね」といい、薬を強制することは決してなかった。この先生がとてもお気に入りだったのだが、ただ一つ問題があった。私も歳を取ってきているのは自覚しているのだが、このお医者さんも歳を取ってきて、入院手術をするので休みになり、その後何とか復活したのだけれど、カルテのある患者さんへの処方だけというような限定診察になり、ついには亡くなってしまった。家を兼ねている診療所は解体され、広大な敷地が更地になって残っている。

 こんな経緯を経て、次に捜し当てたのがこちらの医者なのであった。

 薬を増やされるのは仕方ないとは思うものの、やはり面白いものではない。自分なりに頭に来たので、この薬を処方されてから、意地になって自分で値を下げてやろうと思い、パンやお菓子などの間食を全てやめ、粗食体制に入っている。

 おかげさまでウエストは3cm細くなり、体脂肪の値が改善し、体重も減り、横っ腹の肉も少し減ってきた。

 しかし60近くになると、あとどの位生きてしまうのだろうか、それまではどうやって生活して行けばいいのだろうか、仕事や年金など金銭的な面はこの先どうなって行き、どうすればいいのか、実家や今の家の荷物を処分するのは大変だろうな、いつまで車に乗れるかな、なんてことを考えるようになってきてしまった。

 今はまだ、体の衰えをほんの僅か感じる程度だけれども、これがこの先どうなってしまうのか、あまり考えたくはないけれど、悲しいかな、現実を見なければいけない時期になってきてしまったようなのであった。