義父が入っている施設から、9月分の請求書が届いた。
私は先月、そこそこ普通に働いて、ここ数ヶ月では少ないなりにも…、の手取り額だったのだが、私の給料よりも2万円と少し高い請求書だった。
いつもこんな感じで、ギリギリの状態が続いている。
義父の年金と、彼が何も言わないので、私が何とか見つけ出した彼の昔からのアフラックのがん保険の解約金とで、綱渡り状態が続く。
葬儀代なんかない。最近近くに沢山できている格安の葬儀屋さんに既に問い合わせは済んでおり、罰せられることのない、最低限の処理をお願いする予定だが、それでもこちらの持ち出しになる。
それこそ今の私の状況では、オリコか銀行のATMローンあたりから金を借りて、彼の遺体を処理するようだ。
本当に何度も書いてしまって申し訳ないけれど、彼にはペースメーカーが入っており、身体障害者に認定されている。毎月かかってくる高額なる医療費は、一つの施設毎に上限が一万円で、この一万円でさえも、後から還付される。
また、これは最近わかったのだけれど、私たちが払う20と数万円の中の一部が、ほんの僅かではあるけれど、これもまた還付される。高額な介護費用の自己負担分の一部とかの名目だったと思う。
最近これが少し還ってくるということがわかり、何とか繋がっている感じだ。
請求書の中には、おそらく高額な、腹膜透析の液の納品書なども入っている。これは契約させられた薬屋さんが手配し、直接施設へ送られているものだ。
薬屋さんは、何もすることなく、売上げが立ち、利益が上がる。毎月毎月、彼が死んでしまうまで。
こんな所にお金を使って、もう日本はダメなんじゃないかと私は何度も言っているのだが、昨日見たYouTubeのお金の先生は、日本のお金は大丈夫だと豪語していた。
確かに借金が1270兆4990億円あるものの、日本には1500兆円以上の資産があるのだと言う。これを聞いてひとまずは安心したのだが、お金というものは、あるところには膨大にあって、ないところには全然ないものなのだな、とあらためて思った。
義父のお金も、お世話になっている介護関連の人たちの給料の原資になっているのだろうし、薬代や医療費に関しても同様なのだろう。
前向きに考えるなら、義父は沢山の人の生活に貢献しているのかもしれない。
なんて、考えてもいないことを書いてみたけれど、実際はそうなっているのが今の日本の社会の現実である。
お金に悩まされる人は多い。私だってそう。
これに振り回されることがなくなれば、人生は豊かになり、気持ち的にも幸せになることができるだろう。
お金に振り回されない自分なりの生き方を、何か考えてみよう。