
老健施設でリハビリ中の母が、次に入る施設を探していた。
少し前までは、自宅に帰るという選択肢が残されていたので、時期尚早かなと思っており控えていたが、おそらく団地の二階の家には帰ることができない、というよりも、同時に要支援になった父との同居は、おそらく無理だろうということを私が姉に提案し、受け入れられた。
ということで検索である。
いろいろなキーワードで検索しても、みんなの介護のページばかりが出てくる。
何ページもスクロールするのも面倒なので、そこから入り、ページを見る。
私は地元の情報というか先入観で、特養、特別養護老人ホームは待機者が多く、あまりいい所ではないと思い込んでいた。ということで、義父が入っていたような、サービス付き高齢者住宅はどうなのかを見てみることにした。
いろいろと見てみても、やはり要介護4の母が入るとなると、敷金が必要な施設も多く、介護4の自己負担金1割を合わせると、20万弱程度になってしまう。
義父の場合は元公務員だったので、月々の年金がそれなりにあったのが、母の場合は3号なので、月に6万円しか年金はない。若干の貯蓄はあるようだったが、数年持たずに破綻してしまうような感じだった。
でも一応、母にも見せようかなと思い、資料を請求してみた。
同時に特養も見てみると、実家の自治体は東京で高齢者が多いこともあり、特養がとても充実していることがわかった。
家のすぐ近くにあり、そこはリハビリもできて、複合的な介護施設になっていた。
サービス付き高齢者住宅の資料請求をしてから、特養でいいんじゃないかという思いになった。
みんなの介護に私の情報を入力すると、早速電話がかかってきた。
でも、勧められたのは、隣町の物件で、空きが2部屋ありますがいい物件なのですぐに埋まってしまうと思います。早めに行動されるのがおすすめです。施設の見学はいかがですか?いつこちらに来られますか? と、言ってきた。
この時点でアウトだなと思った。
私のニーズを全く聞かず、自分の業績の事だけを考えての提案。
隣町でいいわけがない。特養待ちを考えていると言っても、聞く耳をもってくれず、いつこちらに来るのかの一点張り。この特養はどの位待つのか、というような情報が私は欲しかったのだけれど、そんなこと聞いても無理だろうと思い、適当に返事をして、悪いけれど電話は今後繋がらないようにした。
この隣町の物件は、私が検索していた時も頻繁におすすめに出てきていた。某大手企業が経営する施設らしいので、潤沢な広告費用をかけることができるのだろう。
一度入れば、20万円を毎月払っていかねばならない。大きなお金が動く所には、このような仕組みが存在する。
要介護3以上が付いているなら、まずは特養を検討した方がいいと思う。
特養は、例えばみんなの介護だと、かなり古い情報の待機人数などが掲載されていて、あからさまにやる気がないのが表示から伺える。
リクルーター的な仕組みがある所、介護施設の他には転職エージェントなどもそうだけれど、自分が送り込めば大きな報酬がもらえるような仕組みのある所は注意した方がいい。私はこのような仕組みを毛嫌いしているのでよくわかるのだが、何もわからないで検索から入ってしまうと、まったくニーズに合わない物件を紹介されて、強引に見学に行かされてしまうかもしれない。
グーグルの検索結果も問題だ。
相変わらず文句ばかりになってしまったが、これが介護施設探しの現実である。
お気を付けいただきたいと思う。