昨日風呂に入ってくつろいでいると、何やらいつもと状況が違うことに気がついた。

 カミサンの適温である37度に合わせてあるので、その後少し自分好みにお湯を足すのだが、何だかお湯が冷たい感じがする。

 見てみると、やはりいつもお湯が出る赤の蛇口から出ているのは水だった。

 操作パネルは一応通電しているようだが、いつもは7で稼働しているところが、4の表示となっている。

 やばい。壊れてしまったのだろうか。この金欠の折、これ以上の借金はきついな、なんて思いながら、いつもより少し冷たい風呂から出て考える。

 パネルを操作し、再起動してみても、状況は同じだった。何度かやっているうちに、これもできなくなり、4の表示だけが点灯している状況に。

 風呂の外に貼り付けてあるエラーの表示を見てみると、4は燃料切れ。まさかである。

 我が家の給湯は、外にボイラーと、ボイラーの燃料である灯油のタンクが設置されており、これで行っている。この辺りの家は、電気ではなく灯油を使っている家が多い。温暖化とはいえ冬はそれなりに冷えるので、ガスや電気では心もとないのである。

 我が家の灯油は、かつて義父が世話になっていた米穀店、10キロ6000円近くもするササニシキを、毎回買い求めていた米穀店から、毎週木曜日に配達してもらっている。

 値段はそれなりにするのだが、まだ表札は義父の名前が上がっている手前、継続してこちらから届けてもらっている。

 しかし、先週の木曜日は、暖かくなってきたからなのか、配達に来なかった。カミサンの情報では、今月始めあたりから新しい人が入り、ツーマンで配送に回っていたとも聞いたので、その辺りが理由なのかと思っていた。

 どうも暖まり切らなかった風呂から出て、外の灯油のタンクを確認すると、やっぱり中は空だった。燃料切れなんて、はじめてである。

 庭にある、赤い18リットル入りのポリタンクが4つ入っているストッカーを確認すると、ここに1つ残っていた。しかし、家のファンヒーターも燃料は残り少なかったので、とりあえずはファンヒーターを満タンにして、残りを外のタンクに入れた。

 仕事のトラックや、今乗っているランクルにしても、燃料切れからの再始動は面倒くさい。ガソリン車とは違って、エアを抜かなければかかってくれない。果たして灯油のボイラーはどうなんだろうと、何度か起動を試してみたが、やはりダメだった。

 ボイラーの蓋の中を開けて、灯油の流れる道を確認すると、それらしきバルブがあったので、そこをドライバーで緩めてやると、エアが抜けた。

 更に水の通り道にもエア抜きらしい所があったので、これも操作してみると、水の通り道のエアも抜けた。

 しかしである。さあどうだ、と、再びスイッチを入れるも、燃えてくれない。

 ああそうだ、かつて-9度になったとき擬水が凍結して、その後起動した際には、確かリセットのスイッチを押したっけな、と思い、基盤の中を探してみると、小さなリセットボタンがあったので、これを押したところ、見事に再起動することができた。

 昨日は仕事も休みで、一番落ち着いて考えたり作業したりできる時間だったので、その点はよかった。カミサンが一人でいる時にこの状態になってしまったら、冷たい水で洗い物をしなければならなかった。

 今日は木曜日、灯油の配達日なので、きちんと配送してもらえるよう、丁寧にお手紙をしたためて、庭のストッカーの前に貼り付けておいた。

 ガス欠なんて、ホント、勘弁して欲しいものだ。