ケアホーム要介護4

 突然、終の棲家を探すことになった。

 義父は今大きな病院にいるが、近日中に転院し、その後老人ホームに入る予定だ。

 でも、ただの老人ホームでは受け入れてくれない。彼はペースメーカーが入っているし、血液透析ができないので、腹膜透析という透析をしなければならない。プラス、彼にやる気があるなら、リハビリも必要だ。

 老人ホームと言ってもこれまたピンからキリまであり、この、腹膜透析をはじめとする、医療行為を正式に行ってくれる、看護師さんが24時間常駐している所はナーシングホームと言うらしい。
 
 このナーシングホームはいくつかあったが、どこも満室で、問い合わせても入ることができないような感じがした。というよりも予算オーバーだ。

 また、とても大事なこととして、彼の要介護認定のレベルがある。このレベルによって、私たちが払う介護保険の自己負担額や、施設に支払いとなる額が、大きく変わってくる。義父は元地方公務員なので、自己負担がギリギリで2割になってしまっている。これも痛い。

 彼は今、要介護2だが、おそらく見直しをかければ、もっと要介護は上がると思う。しかし要介護度を上げれば、介護保険の自己負担額が上がる。要介護度は上げておいた方が、施設に入りやすいとの情報もある。この辺が難しい。

 お金を出せば、施設はいくらでも見つかる。しかし検索しても、まとめサイトのような、裏でお金がうごめいているようなサイトばかりしか出てこず、仕方なくとある所を利用して調べたり、資料を請求したりしている。入所となれば、おそらく多大なお金が動くことになるのだろう。とあるサイトでは、私たちに対しても入所お祝い金が支払われる、という仕組みもあった。もう、他に頼んでしまったので、これの利用は無理だが、ネットの仕組みはややこしいものがある。

 ようやく一カ所見つけたのだが、空きがなく、三室待ちとのこと。今週の土曜日に、カミサンと一緒に話を聞いてくる予定だ。

 今の担当看護師さんの話によると、義父は歩行器につかまって、ようやく足踏みができる程度の状態が続いているらしい。私たちとしては、できるだけ施設の人たちに迷惑をかけたくないとの思いから、もう少しリハビリを頑張って回復して欲しいと思っているので、今回、直接施設へ行くのではなく、一度転院して、決まりに抵触しない範囲において、医療施設でリハビリをして欲しいと思っている。

 この件が落ち着くまでは、なかなか精神的にも辛い状況が続く。特にカミサンは、医療施設からの電話に対して極度の恐れがあるようで、毎日ビクビクしている。

 早く何とか決着をつけて、幸せな日々を送りたいものだ。