義父の介護施設入所から始まったお金と心の葛藤

 義父の介護施設からの請求書が届いた。

 先月は最終週の28日に入所したので、実質5日である。

 同じ施設内で介護と医療とを行っているので、双方から2通、請求書が来ていた。

 医療の方は、看護師や准看護師が何回活動していくら、というような計算だったが、施設に支払いがされる額は10万円以上が計上されていた。たった5日なのに、10万円である。

 これがマル何とか(忘れてしまった)を持っているので、月に一万円となり、この一万円さえもが、還付で戻ってくるらしい。

 介護の方は、私たちの負担が1万5千円ほどだっただろうか。寝たきりで食事や介護、風呂にも入れてもらっているのだろうから、これは相当だろう。でも、これだって私たちの負担こそ少ないものの、介護施設に入るお金はそれなりだと思う。

 そして昨日、施設長からメールが届いた。

 大きめのバスタオルを3-5枚、ご手配いただけますでしょうか? とのことだった。

 義父は身体が大きいので、バスタオル一枚では済まないのだろう。

 寝たきりなので、介護をしてもらう際にも使うのかもしれない。

 ちょうどカミサンが帰ってきたのでその旨を告げると、「え、またいるの?この前持っていったよね!」と、怒り出した。カミサンは、義父の事になると、どんなことだろうが怒りのスイッチが入ってしまう。

 私がなだめると何とか落ち着いてくれるが、これがもし一人だったら、うつ病になってしまうのだろう。

 今はいい時代になり、何でもかんでも日用品のほぼ全てはAmazonで買うことができる。カミサンは一応、粗相をしても目立たないようにと、(介護施設の人たちに)気を遣い、5枚組で茶色のバスタオルの大きなものを、介護施設直送で手配してくれた。送料込み、2,500円位で買えたらしい。

 通販と言えば送料が高く、何でもかんでもが高かった屋久島時代とは、雲泥の差である。

 明日届くように手配しました、と、介護施設の施設長にメールをすると、とても感謝された。

 私たちは義父のためにやっているのではない。介護施設の人たちに迷惑がかかってはいけないとの思いから、かろうじて行動しているまでのことだ。

 しかし、介護も医療もどこまでもお金がかかるようにできている。何とかなりそうな感じで入所させてはみたものの、想像以上にお金がかかる。

 現在手配中の医者の診断書が来れば、それで少しばかりの入院保険金が入る予定になっている。これがなければ、本当に大変な状況である。

 ようやく終わったと思ったものの、もうしばらくはいろいろなことが起こりそうだ。カミサンは何かがあると怒り心頭になってしまうので、せめて、私が何とか落ち着いて対応せねばな、と思っている。