要介護認定の審査と家族の絆――決断の重みと向き合う日々

 昨日は、父と母の元に、介護の判定をする人が来て、どの程度の要介護度なのかを審査する日だった。

 状況によって、人によっては、要介護度がいくつに判定されるかで、入ることのできる施設が変わったり、施設の料金が変わったりするので、介護の界隈では結構重要な事だとは思うのだが、我が家はまだ、その重要度がわかっていないのか、それほどの騒ぎはない。

 母は病院で、父は姉が立ち会って自宅で行われたはずだったが、夜になってもその旨の電話はかかってこなかった。

 ただ一度、オヤジから、

 洗濯を頼もうと思って、地域のお助け隊に電話をしたけれど、留守番電話だった。折り返しがかかってくると思うのだけれど、電話の子機を持ってトイレに入っても(うんこをしても)いいのか? なんて、こんなすっとんきょんな質問の電話がかかってきただけだった。

 果たして二人はどうなるのか。

 要支援だと、地域の包括支援センターの扱いとなり、そこから支援を受けることができるのだという。

 要介護認定だと、ケアマネがついて、介護のプログラムを組むことになる。

 父はおそらく要支援、要介護にはならないだろう。

 母は、この先入る予定にしている老健施設の方が、病院からの状況を聞き取って、おそらく要介護が付くと思うので、暫定で進めている、と言ってくれていた。

 それにしても、老健施設なので、早ければ三ヶ月で出なければならない。家に帰れるのか、帰りたいのか、それとも施設にいた方がいいのか、それならどこがいいのか、考えれば考えるほど、辛くなってくる。

 義父の時よりも、実の母であるが故なのか、考えると辛くなったり、バカ息子だったことを今更ながらに反省して、泣きたくなってしまったりもする。

 とにかく今は状況に任せて、一歩ずつ前に進める事だというのはわかっているにもかかわらず、やはり精神的な負担が大きくのしかかっているような気がしている。

 本当に、近くに住んでいて、いつも何かあれば駆けつけて、手続きや電話などをしてくれている姉に感謝だ。

 ここ最近で、産まれて家を出るまでと同じくらいか、それ以上に話をしている。

 カミサンが不思議がるのも無理はない。

 以上、家族の絆のお話でした。