カクヨムというプラットフォームからこちらへ移行し数ヶ月、現在78ほどの日記を書き、インターネットに公開している。
基本的にこの日記は、私が何も考えずに毎日の事を書くというスタイルである。
読んでもらえる方が増えるのは嬉しいことで、読者様は多ければ多いにこしたことはないのだろうけれど、私はそれを強く望んでいるわけでもなく、ただただ毎日文字を書き、それに共感して下さる方がいらっしゃればとても嬉しい、というようなスタイルということにしている。
カクヨムからこちらへ引っ越した理由はただ一つ、グーグル様の広告を貼って少しでも収益化ができるかもしれないと考えたからだ。
屋久島で同じ事をしていた時は、この日記を本にして出版して、それがもしかすると売れて、印税で生活できるかもしれない、なんて思いながら書いていたので、気合いが入っていたし、もっともっと尖ってしまっていた。
還暦が見えてきてしまった今、もうそんな元気はない。
実際に文芸社から本を出してみたが、百万単位の借金が残っただけで、印税などは初版に対して、形だけのものが支払われるに過ぎなかった。
一方で、検索エンジンを使って、何とかしてお金をいただけないものかとは、いつも考えている。ここではなく、別の人格でやっている。これをソーシャルエンジン何ちゃらの頭文字をとって、SEO対策という。
ここまで来るのに数百万円の情報料を払って、嘘やら本物やらよくわからない情報を集めて来たが、ようは簡単だ。
この人に読んでもらおうという人を決め、その人が検索するであろうキーワードを考え、そのキーワードが実際にどの位の数検索されているのかを調べ、さらにそのキーワードで実際に検索して検索上位に表示されているライバルを研究し、もっともっと、その読んで下さるターゲットさんに、より良い情報、もっともっといい価値や経験を伝えることができるような記事の構成を考えて、それを書けばいいのだ。
限られた朝の時間で、こんなことをやってはいられない。
必然的に、このような適当なテキストになるのである。
記事を沢山書いたり、運用歴が長かったりすると有利になるという情報があって、私もそれを少し期待していた部分があったのだけれど、それは都市伝説に過ぎないことがわかった。
どんな人を集めるかというのは、全ては検索窓に打ち込まれるキーワードで決まると言われているが、ここを何も考えていないので、最適化もしていないし、ペルソナなどと言われるターゲットさんの悩みも解決策も考えてはいないので、結果として、びっくりするほどのアクセスが集まることはないのである。
屋久島にいた頃は、まだ検索エンジンも世の中に出てきたばかりだったし、屋久島に住んでいるというだけで、ブランド化ができたし、その流れから日記も見てもらうことができた。まだ、ショートメールが出始めたばかり、ブログさえ世の中になかったという時代に、毎日日記を書いてインターネットに公開していたというのは、価値があったのだと思うが、今はスマホが出てきて、この辺りの状況は考えられないほどの進化を遂げた、ということは裏を返せば、誰でもこんな事ができてしまう時代になったので、ライバルが多くなり、余計にアクセスを集めるのは難しくなっているのだろう。
もう、勝負するなどという気もないし、キーワードを真剣に考える気力もないし、キーワードで検索エンジンの上の方に表示するべくの施策を施す価値も、この場所では感じていない。
読んでもらうためにやるべきことはわかっているが、それは別人格でやることにして、こちらはずっと、このスタイルで続けていく所存なのである。
どうかこれからもよろしくおねがいいたします。