最近の夕食は、韓国料理ばかりを食べている。

 嫌韓だったカミサンが突然韓国好きになり、K-Popを聴くようになり、韓国料理を勉強し、自ら料理を作るようになった。

 彼女は今まで「料理は嫌い」と言っていた。その通りで、料理は一応料理ではあったが、それなりのレベルで、私も本人の意向なのだから仕方ないなと思っていた。

 それが突然変わった。

 食材を買い集め、YouTubeを見て勉強し、韓国料理を自ら率先して楽しみながら作るようになった。今ではとあるYouTuberから教わり、キムチも自家製の物を上手に作るようになった。

 人間何がきっかけでここまで変わることができるのかと、私でも驚くほどである。

 そしてさらにいいことは続く。

 韓国料理だけではないかもしれないけれど、料理は一度覚えてしまうと、いろいろと応用が効き、総合的にとても安く、費用をそれほどかけずに作ることができることがわかった。

 今まではスーパーの食材やおかずがメインになることが多く、それなりに毎回の食事に食費がかかっていたのだが、これがかなり節約できているようだ。

 韓国人は、世界で一番野菜を食べる民族なのだと、カミサンが言っていた。

 その通りで、毎日野菜ばかりを食べているので、体調がとてもいい。

 私も仕事柄、毎日の便通が気になるところなのだが、これも完璧にクリアし、仕事がある日は毎日きちんと出るようになった。

 当初は辛み成分の刺激が悪さをしないかと心配だったが、そんなことはなく、最近ではこの辛み成分が排便時に肛門を刺激するのが毎日の習慣となり、快感にもなってきた。

 カミサンもいろいろと病気をしてしまい、体力が心配だったが、韓国料理を食べていると自然と抵抗力が付くのか、彼女の体調もとてもいい。

 買い物は野菜中心になり、殆どスーパーの総菜などは買うことがなくなった。

 例えば日本料理の味噌汁などは、ぐつぐつと沸騰させないように、とか、その他の日本料理においても、日本の料理には繊細な決まりがいろいろとある。

 一方で韓国料理は、例えばインスタントラーメンの辛ラーメンでも、ぐつぐつと煮込むことで、唐辛子からうまみが出て美味しくなる。煮込めば煮込むほど美味しくなる。

 カミサンは面倒くさい事が苦手。このように、火加減を気にすることなく、じゃんじゃんと煮込むことで美味しくなる韓国料理と相性がいい、というわけだ。

 何もかもが値上がりし、どこの家庭も家計が苦しい事と思う。

 我が家も同様だけれど、このように韓国料理のおかげで、食費を節約し、健康も維持することができている。

 今、我が家はこのように、韓国さまさまなのである。

 死ぬまでに一度、韓国に、カミサンと一緒に行ってみたいと思っている。