飛んできたうんち事件:父の介護と限界に近づく家族の日曜日

 昨日は日曜日。

 今の仕事で唯一くつろげるのが、日曜日の朝のほんのわずかな時間。

 カミサンが起きてくる前、アレクサで松田聖子を聞きながら、レベルの高いコーヒーを淹れ、ゆっくりと朝食をとりながら、一週間の疲れを癒すのが、最近のルーティーンとなっている。

 昨日もこのひとときを楽しもうとソファーに座った途端、携帯が鳴ってしまった。

 オヤジからだ。

 その内容がまたひどい。

 「あのよぉ~、うんちがとんできちゃってよ~、参ってるんだよ」

 おやじは先週から、ようやく夜中に紙おむつをするようになった。その途端にこの電話だ。

 何だ、うんこが飛んでくるっていうのは?と、尋ねても、困った困った、どうすればいいんだ、助けに来て欲しい、と言うばかりで質問に対する答えを返してこない。

 紙おむつ、うんち、困った、というキーワードから、夜中にうんちをしてしまい、処理に困っているのだと思ったが、はっきりとは確認できなかった。

 ただ、少し汚れているとか、気持ちが悪い、とか言っているので、おそらくそのようなことなのだろうと思い、姉に電話をした。

 姉だって、いくら親の介護でも、日曜日くらいは休みたいと言っていた。朝早くから姉に電話をするのは憚られたので、メッセージを送ると、電話がかかってきた。

 状況を伝え、お互いに困ったねといいながらも、姉は今日、旦那さんがいるので、後で一緒に行ってみるね、と言ってくれた。ほんとうに申し訳ない。

 その後ももう一回、オヤジから電話が来たが、彼が喋ることの意味があまりよくわからなかったので、適当に電話を切った。

 一応気になったので、しばらくしてからもう一度かけ直し、姉が後から行くから安心してくれ、と伝える。

 すると父は、今日は地域の清掃があるので、出てくる女性の方に頼もうかと思っていた、と言ったので、姉が来るからそれはやめてくれ、と伝えた。

 昼前に姉がオヤジの元へ到着。

 状況を確認すると、とんでもない結果が待ち構えていた。

 オヤジはどうやら、ウォシュレットを使った際に水の勢いが良すぎて、肛門についた排泄物がいつもより勢いよく吹き飛んでしまい、その一部が尻について気持ちが悪い、というようなことを言っているようだったのだ。

 水の勢いは最大になっている。

 ウォシュレットはTOTO製で、「おしり」と「やわらか」の2つのモードがある。

 水の設定が最大の場合、「おしり」モードで水を出してしまうと、とても強く感じる。

 おそらく想像だが、通常は「やわらか」モードで使っていたウォシュレットのボタンを、いつもとは違う「おしり」にしてしまい、勢いよく水が出て、排泄物をかつてない勢いで吹っ飛ばし、それが気持ち悪かったのだろう。

 これが、冒頭にお話しした「うんちが飛んできた」であろう。

 いやはや、参ったと同時に、大事な日曜日の朝の時間をすっかり取られてしまった。

 姉も疲れ切ってしまい、もう嫌だと、二人で疲れ果ててしまった。

 今後は、包括支援センターとも相談し、介護度の見直しをしてもらおうと思っている。

 要介護になれば、小規模多機能ホームという、父のニーズにあった支援を受けることができる。

 それには、おそらく心療内科の診察が必要になるかもしれない。

 姉は「何でもやるから、早く解決したい」と言っている。

 身近に起こる事象にその都度大袈裟に反応し、それを上手く伝えることができないオヤジ。

 翻弄される姉と弟。

 もうすでにやることはやっているし、限界に近づいている。

 何とか行政の力も借りて、この状況を改善していかねばと思っている。