母の入所が決まりました──ようやく迎えた安らぎの節目

 母が入所予定の特養、特別介護老人ホームから連絡があり、入所日が決まった。

 その日の朝9時半に、今お世話になっている老健施設を出発して、10時頃に来てもらえると助かります、とのこと。

 この10時という時間と、火曜日という曜日は、前回伺った際にあらかじめ聞いていた。先方の都合もあり、どこかの火曜日の10時になる予定です、と言われていた。

 老健施設からの書類の動きがわかっていたので、この辺りだろうと思っていた。

 これでようやく、母はもちろんだが、私たち家族も一息つくことができる。

 特養に入れば、姉はもう、洗濯物を回収しなくていい。特養には業者さんが入っているので、着る物に名前を書いておけば、洗濯は全て行ってくれる。

 また、一番よかったのは、この特養が実家の自宅から歩いて行くことができる距離にあるということ。

 慣れ親しんだ実家の近くというのは、何だか落ち着く感じがする。

 私も先日歩いて施設まで行ったが、自然が豊かで、今住んでいる仙台よりもよっぽど静かで、とても気持ちがよかった。やはり以前住んでいた土地というのは、人間にとって特別なものがある。

 きっと母も喜んでくれるに違いない。

 書類関係など、事務手続きは既に済ませてあるので、あとは本人が入所するだけ、という予定になっている。

 ここなら母も落ち着いて余生を過ごせると思う。

 今まで私たちにはあまり言ってこなかったが、母は自分勝手な父との関係に苦労して生きてきた。今になって、その苦労の人生が見えてきた。

 もっと元気なうちに、何度も足を運び、頻繁に顔を見せてあげれば良かったなどと思っても、後の祭り。

 唯一、ここに入れてあげることができた、ということだけが、小さな親孝行と言えるかどうか。

 私の顔もわからなくなってしまった母だが、これからは少し頻度を上げて、顔を見せに行ければいいなと思っている。