私の車は旧い。所有してもうすぐ40年になる。
走る事はもちろんできるけれど、旧いが故の問題もいろいろとある。
今日も通勤の際、何台もの車が後ろに付き、私の車の挙動を見て「これはダメだ」と判断して車線を変え、横をすり抜けて行った。
私は運送会社での運転職が長かった事もあり、あまり速度を出さない。メーター読みで60キロ以上は出さない。すると後ろの車はイライラして、やがて私を抜いていく。これは仕方ない。
私の車はあまり加速がよくない。旧いディーゼル車なので、思いっきり加速をすると大量に煙が出る。黒煙ではない。エアクリーナーと燃料フィルターを常に監視する、ダイヤフラムを取り替えるなど、きちんと整備はしていて車検には通っているので、法律上は問題ない。
私は煙で迷惑をかけることを恐れているので、あまり強くアクセルを踏まない。ディーゼル車であることに加え、アクセルも踏まないので、必然的に出足が遅い。トラックの後ろに付いたときと同じ、あのような感じになる。ちなみに段々と加速をしていくので、最終的には60キロにはなる。でも、それまでが皆さん、許せないらしく、これまたどんどんと私を抜いて行かれる。これも仕方ない。
そしてこれが私にとっての一番の理由なのだが、後ろの観音扉の立て付けが、経年劣化というか錆というかで、あまりよろしくない。どうなってしまうかというと、スピードを出してギャップを通過すると、後ろの扉が開いてしまうことがある。そう滅多にではないけれど、時々ある。
以前は何度も走っていて扉が開き、慌てて路肩に車を寄せて閉めたことがあった。今はちょっと修理をして少しは良くなったものの、自己板金なので精度が低く、今でも時々扉が開いてしまう。全開にはならないように、ゴムで留めている。
幸いなのは、今の勤務先に行く通勤道は、二車線の道が多いことだ。というか二車線の道を選んで走っている。宮城県は地震が多いからなのか、随所に微妙なマンホールなどの凸凹があり、これをそれなりのスピードで走り抜けると、かなり車に負担がかかってしまう。必然的に私の車の速度は遅くなり、(といっても60キロは出します) 後ろに来てしまった車はイライラした末、横をすり抜けて私の事を抜いていく。
一番いいのは、後ろに大型のトラックが来てくれた時だ。やっぱりトラックと走るのは波長が合う。乗用車とは圧倒的に走り方が違う。これも小さなコンビニ配送位のトラックだと煽られてしまう事が多いけれど、重量物などを積んでいるトラックだと、こちらも煽られずにとても気持ちがいい。
何を言っているんだこの野郎と言われても仕方がない。私の車はこうして走らなければ壊れてしまうのだ。申し訳ないと思っている。だから、アクセルを踏まず、煙を出さないように気を付けているつもりなのである。だから遅いのである。
大変ご迷惑をおかけしているけれど、このような諸事情をご考慮の上、ご容赦いただければ幸いである。
何せ、間もなく所有が40年になるポンコツなのである。




