エアコンの取り付けが完了した。
14時過ぎに来ていただき、2時間ほどで部屋の電気の配線と、屋根への室外機の設置、部屋へのエアコンの設置、古いエアコンの取り外しと撤去が全て完了した。
親方と助手の2人で来てもらい、かなり効率よく作業をしてもらった感じだと、カミサンが言っていた。
屋根裏の部分へは、私が用意していた押し入れの天袋からではなく、風呂場からアクセスできたとのこと。なるほどである。
配電盤から二階の部屋への配線が少し難しかったらしいのだが、素人目に見ても、とても綺麗に配線をして、エアコン専用のコンセントを出してくれたように思う。
気になる値段は、当初の見積もりが、室外機の取り付け金具を新しい物に取り換えて約4万円ということだったので、お願いした。しかし結果的には私たちの低予算を考慮してくれて、取り付け金具はそのまま再利用し、3万5千円程度で収まった。感謝である。
親方はとても物静かな方だった。職人にありがちな荒っぽい感じではなく、一緒に来た助手とのやり取りも、丁寧な言葉遣いで、とても好感が持てた。
以前取り付けた現在の居間のエアコンは、こちらと比べるとかなり工賃が高かったな、と思う。配電盤から近いのに、配線は中を通すという姿勢がなく、カバーがかかってはいるものの、配線は壁伝いを通っていて、必然的にコンセントは「ぼこっ」と外に出ている状態だ。確か、これでも、電気工事代として3万円以上取られたように記憶している。
この居間のエアコンは、地元のホームセンターで買い、そこで取り付けまでをやってもらった。現在でも不満ではないものの、こうして他の事例と比べてしまうと、やはり料金が高かったな、と思うのである。
今まで書いてきたように、今こうして書いている二階のエアコンは、アイリスオーヤマの公式サイトから通販で購入した物である。そちらのサービス窓口から紹介してもらった業者さんが来てくれたのだけれど、とても満足度の高い仕事を、格安でしてもらって、感謝である。
作業の確認の署名や、会計、領収証の発行などは全て、タブレットで行われていた。先方のタブレットに表示されているQRコードを私たち顧客が読み取り、自分のスマホに保存して、これを領収証とする、という世の中になってしまった。
今の時代の職人さんは、ただただ専門分野の作業ができるだけでは生きていけないのかもしれない。状況を判断し、お客さんにわかりやすく説明して、納得してもらった上で作業を開始し、専門分野の完璧な作業が終わったなら、こうしてタブレットを操作して、会計までしなければならないのである。
最後、帰ってもらう時には私も合流でき、職人さんにご挨拶ができたのでよかった。今日はもう終わりですか?と聞くと、もう一件あるのだという。そういえば、帰ってくるときに目に入ったハイエースの荷台の中に、もう一台、エアコンが積み込まれていたのを思い出した。
やはりこの仕事は、時期的に今が稼ぎ時なのだろうから、一日に何件かをこなす必要があるのだとはいえ、この猛暑の中、こうして仕事をこなす職人さん達は大変だな、と思うのであった。
最後にポカリスエットを2本お渡しすると、喜んで受け取ってくれた。
これを飲んで、最後の取り付け、頑張って欲しいなと思いながら、ハイエースを見送った。