などにならなければいいと思う。
自動車産業は裾野が広く、沢山の人が携わっている。
工場の稼働によって、一つの街が潤っているという地域も多い。
今回は工場の生産停止となってしまったが、この影響は計り知れない。
私も製品は違うものの、いくつかの工場に出入りして、生産される製品を運ぶ仕事をしているから、これはよくわかる。
所属している会社が大きくて、他の仕事を探してくれるとか、仕事がなくても給料をある程度は補償してくれるとか、雇用を守ってくれる仕組みがあるならまだいい。しかし中には、出勤した日だけ、日給でもらうという契約の、非正規雇用の人も多いだろう。私もこの中の一人だから、この状況は痛いほどよくわかる。
私などは最近「明日は休みです」と言われるだけで、精神的に参るようになってきた。昔で言うならノイローゼ、今の言葉ならうつ病気味なのかもしれない。
部品などは納期や価格を叩かれ叩かれて、赤字か赤字すれすれで納品を続けてきた小さな会社も多いことだろう。これも、この先の仕事があってというのが前提だったはずだ。
私の場合は、今までいろいろと家で行ってきた、或いは限時点でも行っている副業の数々に一生懸命取り組めば何とかなるかもしれないという出口があるけれど、会社一筋だった人や、今までずっと同じ仕事をしてきた人には、かなり、いや、非常に辛い状況だと思う。この先の見通しが見えないなら、なおさらだ。
トラックの日野自動車が同じような状況になって久しいが、こちらは今でも完全復活はできておらず、出荷車種は限られている。
普通の会社なら、即アウトの状況だ。
でも、ダイハツには世界のトヨタがついている。
管理責任云々言っている人もいるけれど、不正をしてしまったのだから、これは仕方がない。原因を究明して、どうしてこうなってしまったのかを明らかにして、再発防止案を考えて実践する事を前提で、再販というのが理想なのだろうけれど、この先どうなるのかは誰にもわからない。
報道のされ方や、この後の状況によっては、大変な事態になりかねない。
今の時代は、傍から見れば順風満帆に見える、どのようなレベルの会社であっても、このような一撃で困難に直面してしまうリスクを孕んでいるのではないだろうか。形は違えど、ネットの発達や、SDG’sに代表される国際的な意識の高まりは、今まで日本の大きな会社が行ってきた古くからのやり方を、撃沈する力を持っていることを忘れてはいけないと思う。自民党の派閥の仕組み然りで。
とにかく該当者の方は落ち着いて、しばらくは様子を見ているしかないと思う。最終的には、日本に住んでいるなら、憲法で「人間としての最低限度の生活は保障されている」という事実を信じて、慌てふためく事なく、何か思うところがあるなら、行政サービスの窓口に相談するなどして、対応していくしかないと思う。
何だこのやろう、何もわかっていないのに、生意気なことを言うな、とおっしゃる方もいるかもしれない。
私は東日本大震災で被災し、自宅が半壊の判定を受けた。あの直後はもうダメだろう、この先生きていっても仕方ないだろうと思った一人である。でも、時間の経過と共に傷は癒え、今はこうして何とか暮らすことができている。
参考になるかはわからないけれど、かなり心配になってしまったので、記してみた次第である。