再会のブルーインパルス:同級生との友情と現実の狭間で

 同級生の女子からLINEが来た。

 今年もブルーインパルスを見に来たいという。

 昨年は、同級生二人と一緒に私もブルーインパルスの展示飛行を見に行ったが、今年はちょっと勝手が違う。

 今の仕事は体力的に限界に近く、週末に出かける余裕がない。

 交際費も借金すれば作れるが、もうこれ以上借金をしたくない。

 「今年は断ろう」始めはそう思った。

 でも、しばらくすると、やっぱりせっかく東京から仙台まで来てくれるのだし、今年は他の女性メンバーも来るらしいし、同級生はかけがえのない存在で、いろいろと話したいこともあるし、やっぱり何とか話だけはしたいなと思うようになった。

 現状日曜日出歩くのは厳しい状態にあるという、今の事情を正直に話すと、そこは私をよく知る同級生で、わかってくれた。

 大変だけどがんばって、辛いだろうけど仕事があるのはいいことだね、と、この女子もいろいろと苦労して来ている子なので、深い言葉をかけてもらい、少し感慨深くなった。

 土曜日仕事を早く切り上げることができれば、土曜日の夜だけは何とかなりそうな感じだけれど、先方の予定では、東松島の花火大会も見たいらしく、どうなるかはわからない。

 東松島の夏祭りはどんなものなのか、実際私もわからなかったのでHPを見てみると、2ヶ月前の今でも、予定は立っていないようだった。

 いずれにせよ、何らかの形で顔を合わせて話ができればなと思っている。

 私たちの状況や、時代は刻々と変化している。年を取ってきて、考えることやできることが昔とは違う。

 このような事柄を話すことのできる友人は同級生以外にはいないので、これからはこの、毎年訪れるこの機会を大切にしようかなと思っている。

 それにはやはり、自分の生活を何とか建て直さねばならない。

 そんなことも考えながら、これからも頑張って行こう。