冬の旅: 東京への国道冒険記

 今晩から、同窓会に出席するべく、東京に向かう。

 何度も書いているが、お金がないので国道をひた走る。

 グーグルマップによると10時間と少しかかるらしい。まあこんなもんだ。400キロ弱あるからね。

 屋久島に行ったときに比べれば、何のことはない。車は家のカルディナでオートマで運転しやすいし、そこそこ排気量もあるので、国道の流れにも乗れるだろう。

 昨日の夜にある程度準備をしようと思っていたのだが、雪が降ってきたのでやめた。

 今朝起きてみると、久しぶりの積雪量だ。15センチくらい積もっている。

 こんな事もあろうかと、いつもより20分早い夜中の2時40分に起き、家の周りと駐車場の周りと、家の車のカルディナの除雪をした。こんな時間からだけれど、仕方ない。雪が多かったからなのか、あまり音もしなかったように思う。

 全てをおえるのに40分くらいかかった。

 会社に出勤すると、トラックにもバッチリ積もっている。この雪も降ろした。

 客先の待機時間には、へばりついた雪が落っこちて迷惑にならないように、トレーラーの足やサイドバンパー、泥よけなどについた雪を落として掃除をした。こんな事をするのは久しぶりである。

 テレビで、福島の雪深い会津地方や、毎年雪がてんこ盛りの秋田市に、今年は「雪がない」という報道を見たばかりなのに、何でかなである。

 今晩から国道で東京に行くのに、ちょっとだけ大変かな、という感じ。

 時期が時期なので、昼間になれば溶けるだろうし、トラックやトレーラーとは違って、よっぽどのことがなければスタックもしないので、その点では安心だ。

 今日は空のトレーラーに乗り交差点で信号待ちをしていて、前が動いたので進もうとしたら、トレーラーヘッドの駆動軸が空転し、少しだけ横に流れて動けなくなった。ちょっとだけ揉んで(前後に行ったり来たりする)やったら動いたのでよかったけれど、これなんかも久しぶりだなと思った。

 もしかすると、東京にも雪が降るらしい。いつもならこのまま何も考えずに行くのだが、今回20年ぶりくらいに会う旧友は、地元の山の上の急な坂道の途中の家に住んでいる。

 タイヤチェーンを持って行くかな、なんて考えている。いや、いらないだろ、東京だぞ。

 車で行くと、あれやこれやと持って行きたくなり、荷物が増える。屋久島に行ったときもそうで、荷物を積み過ぎて、トレーラーのジョイント部分のヒッチメンバーという部品に負担がかかり、これが壊れて買い直した事があるほどだ。

 今回も、あれやこれやを満載して行こう。ヒッチメンバーはないから大丈夫だ。

 雪はまず、大丈夫だろう。

 それにしても、一昨日は20度近くまで気温が上がって、花粉が飛んで、もやもやと大変だったのに、この変わり様は何なのだろう。私は結構こういうのは大丈夫なのだけれど、カミサンはこっちの言葉で言うなら、ガオっており、文句を言っている。

 もうちょっとで春が来ますよ、という、お知らせなのだろう。

 いい春になるといいのだけれど。いい春にしたいものである。