家電量販店の“オファー攻め”体験記 – 思わず作った新カードとその裏事情

 先日テレビを買った、家電量販店でのこと。

 購入の手続きをしている間に、家の電話代が安くなるかもしれないので、見直しや相談をしてみませんか?とのオファーがあった。

 もうこれ以上安くならないだろうことはわかっていたけれど、新しいプランもよくわからないし、そろそろ今の4Gが壊れて5Gにしなければならないかもしれないし、同じキャリア、docomoの人なら話を聞いてもいいかなと思い、相談してみた。

 結果は思った通りで、今の私たち夫婦の使い方では、今の状況が一番あっているとのこと。その他のプランは基本料金は安いけれど、カケホーダイなどが高く、結局はそんなには得にならなかったり、かえって損になってしまう確率の方が高いということを、docomoの方から教えてもらった。

 これはよかったのだが、続いての提案で、今の家電量販店のカードは年会費もかかって古いタイプなので、最新の、年会費のかからないものを作りませんか?という。

 これも一瞬考えた。

 カードなどは、一枚作ると、それなりの報酬が発生することを私は知っている。

 恐らく店員さん達は、このようなカード作成獲得の目標を与えられているのだろう。

 可愛そうだと思い、これもまた、承諾した。

 作ってみてちょっとおかしいなと思ったのが、引き落としの口座番号を書かなかった、タブレットに入力しなかったこと。

 家に帰って見直してみると、ああ、これは、イオン銀行の口座開設も一緒についてきてしまうものなんだな、ということがわかった。

 こんなの、アフィリエイトで獲得できれば、かなりの報酬になる。今は自己アフィリといって、自分で手続きをしても、自分に報酬がもらえる仕組みがある。

 やられたなと思った。

 担当者は当初、テレビの在庫はないので、お急ぎなら至急で手配するので、取りに来てもらうのが一番早いです、とか、今使っているテレビを下取り、引き取りするのに、4千円かかります、とか言っていた。

 ところが、私が携帯代の見直しをし、更にはカードも作成するという話をしたところで、在庫はあり、即配送も可能で、下取り引き取りの費用も必要ありません、ということになった。更に商品代金も2千円ほど安くなった。

 やっぱりなのだ。

 家電量販店は好きなのだけれど、例えば駅前のYカメラなどに行くと、様々な出入り業者の担当者がずらずらと並んでいて、接客をしている。

 各携帯のキャリアの人だったり、パソコンメーカーの人だったり、Yカメラの人ではない人がいっぱいいる。

 そして、買えば買ったで、買ったのに、更にこんな事までオファーされてしまう。

 仕方ないのかとは思いつつ、かつてアフィリエイトで生計を立てていた私から見ると、やられたな、なのである。

 でも、商品自体や価格、接客には満足しているし、ここの量販店では洗濯機も冷蔵庫も買っているので、まあ今回は仕方なかったな、ということで落ち着いている。

 カードの本人確認は、配達の佐川急便のドライバーだし、口座のハンコなどももちろん必要ないし、最低限の手続きで口座開設とカードが作れるように、仕組みが進化しているのだ。

 やられたな、なのである。

PS
今日カードが届き、イオン銀行の口座開設はこの手続きに含まれていなかった。口座の詳細は、かつての面倒な書類ではなく、スマホから行えるようになっていた。便利な世の中になった。