かつては2ちゃんねる好きで嫌韓だったカミサンが、時代の流れと共に親韓になり、今では毎日韓国料理を作り、K-Popを聴き、韓国関係のYouTubeばかりを見るようになった。
全然わからない、などと言いながら、何と韓国語を勉強する番組も見ている。いつかは友人と韓国に行きたいとまで言っている。変わったものだ。
ということもあり、私たちはニュース以外のテレビ番組は殆ど見なくなり、時間があると韓国料理や、韓国の方のYouTubeを見ている。
韓国から日本に来てYouTuberとして成功している人のチャンネルがいくつかある。
その中の一人は、韓国からかつての仕事の伝で韓国の知り合いを日本に連れてきて、日本の食をはじめとする、様々な文化を紹介する、というような事を中心とするコンテンツを配信している。
驚きなのはその再生回数で、動画を配信すると、少なくとも数十万回、多いものでは数百万回も再生されている。日本ばかりではなく、韓国にもチャンネル登録者が多い。
コンテンツの多くは韓国語で、日本語の字幕が付いているというものだから、どちらの国籍の方でも楽しむことができる。日本に興味のある韓国人、韓国人が日本をどう思っているのかが気になる日本人、どちらも楽しめる構成になっている。
その中で、日本にやって来た韓国の方々が口々に言っている事がある。
ほんとうに当たり前の事なのだけれど、最近特に気になっている。
それは、韓国の方が日本に来て、口々に
「空が青くて綺麗だ。癒される…」
と言っていること。
大陸は黄砂や中国などが排出する化学物質などの影響で、空が汚れているのだろう。
韓国、特にソウルなどは、そんなに広い感じでもないので、人口密度も高くなり、必然的に高い建物も多くなるなど様々な事情が重なって、綺麗な空が見えなくなっているのだろう。
ある程度のシナリオはあるのかもしれないけれど、彼らは本当に私たちの住むこの日本を、心から気に入ってくれているのが、言葉や顔つきからよくわかるのだ。
また、街が綺麗で、ゴミ一つ落ちていない、というような感想もよく聞く。
私たちにとっては当たり前の事柄の数々が、韓国をはじめとする世界にとっては素晴らしいことだと映る。
大谷翔平選手の振る舞いの中にも、それはあるだろう。
私たちが粛々と築き上げてきたこの文化をこれからも大切にしながら、もう少しだけ、日本人としての誇りを持って生きていいのかな、と思った。
ただ、逆を言うなら、例えば海外に旅行に行って、道路にゴミが落ちていたり、街に落書きが沢山あったり、人々のマナーが悪かったり、電車や乗り物が時間通りに来なかったり、というような状況になっても、海外と日本を切り替えて考える必要があるだろう。
財布をポケットの中に入れ、丸見えで持ち歩くなどという行為は、もってのほかだ。
その国その国でいいところ、悪いところはある。お互いにいいところを見合って、尊重しながら、これからもやっていけばいいと思う。
その一つの方法として、今はこのようなYouTubeがある。再生回数が多いと言うことは、それだけこの事柄にはニーズがあるということ。
当たり前の「青い空」が、お金になる時代がやって来たのである。
取れる人は取ればいいのだろうけれど、残念ながら今の私にはそれをやる元気と情熱がない。LOL