差別化

 差別化とか、切り口とかが大事になると言われている。

 インターネット上には様々な情報が氾濫している。

 調べようとする事をグーグルに聞いてみると、順位付けがなされた上で表示される。

 検索する事柄にもよるだろうけれど、大抵の人は、一番上か、せいぜい2-3位くらいの所までしか見ないだろう。その上に広告がある場合もある。

 私もその端くれだが、アフィリエイターなどと言われる人たちは、この、検索の上位に自分のサイトを出すべく、日々考えている。

 私がはじめた頃などは、グーグルもそれ程頭が良くなかったので、様々な施策を施すと、この検索上位に自分のサイトを出すことができた。この施策はとても重要で、このやり方次第で順位が変わる、すなわち、稼ぎに直結するので、様々な人たちが様々な情報を発信していた。当然ながら、お金も時間も手間もかかったのだが、かつての私はここを上手く乗り越えることができていた。

 しかし、このやり方だと、検索者の意図に対して答えを返していないような適当なサイトも上位に出てしまう。当然、天才グーグルがそれを見過ごすはずはなく、徐々に検索結果のアルゴリズムというものに調整が入って行くことになった。

 今も徐々に行われているが、特に一番はじめ、YMYLと言って、(Your Money Your Life)、お金や健康に対する情報の検索結果に対して、厳しい規制が行われた。かつての私は健康食品のサイトに力を入れていたので、これらがことごとく吹っ飛んで、順位を落とした。

 ほんの一時期ではあるが、一か月で数十万円の売上げがあったものが徐々になくなっていき、最終的にはゼロになってしまった。

 検索結果全般において、この傾向、グーグルの厳しい規制が行われている。全ては検索する人に価値を与えることができているか、検索者の探している情報をきちんとわかりやすく返しているか、その事が第一に考えられ、検索結果は構成されている。

 かつて私が行っていたような、小手先の方法が通用しなくなっている。

 例えば、ヒゲ脱毛をしたい人がいるとする。ヒゲ脱毛 おすすめ なんて検索すると、上位には広告が沢山出てくる。ここにアクセスしてくれれば、グーグルには広告料が入る。

 ヒゲ脱毛に限らず、調べ物をするとおすすめ〇選、などというサイトも出てくるが、これらはアフィリエイト収入を目的に作られたサイトである。

 そのサイト経由で検索者がヒゲ脱毛に行けば、サイト運営者が収益を得られるようになっている。

 星の数ほどのアフィリエイターがこぞってサイトを作成しており、この、検索結果の一番上にサイトを出すのは、とても難しくなっている。

 同じようなヒゲ脱毛サイトが乱立しているので、グーグルが上位に出す基準が、今は差別化とか切り口とかサイトの内容とかわかりやすさだとか、とにかく検索者の意図に沿い、検索者にどれだけの、どの程度の価値を与えることができる内容なのかどうかが重要なのだ。

 ジャンルに関わらず、どんな人が作っているのか、監修者はついているのかなど、権威性も考慮される。

 とにかくサイトを上位に出そうとするなら、普通にやっていたのでは全くダメで、これらの事柄をふんだんに織り込んだ、誰が見てもわかりやすいサイトを作らねばならない時代になっている。

 ただ、全てがそうではなく、ニッチな分野にはまだまだチャンスが残っている。

 キャンピングカーに住みたい なんて検索してくれる人が仮にいるとすれば、私はこの方を満足させるコンテンツを作れる自信がある。そうそう誰もが経験していないことをしてきているので、体験談や経験などをふんだんに織り込んで、わかりやすく説明してあげるなら、おそらくグーグルも私の存在を認めてくれ、ページを上位に出してくれるだろう。誰もが書けない事柄、差別化や切り口を考えましょうとは、このような事を言う。

 さてさて、これからどのようにして何を売っていこうか、どのようにしてこの後の収入を確保しようか、いろいろと考えている。

 こんな風に言われていることはわかってはいるのだけど、実際にサイトを作って収入を得るのは、とても難しいのが現実だ。

 グーグルのアルゴリズムや仕組みについて、こんな風な形で発信するのも、実は差別化なのである。私なりのやり方で、これも少しずつ続けて行こうと思っている。